ECOVACS(エコバックス)から2024年4月19日に、掃除機と雑巾がけを1台で担ってくれる2in1ロボット掃除機の新作「DEEBOT T30 PRO OMNI」が発売されます。
ただ、エコバックスにはすでに、2023年に発売したばかりのハイスペックな2in1ロボット掃除機、DEEBOT T20やX2 OMNIがあります。
違いがわからないと選べません!
そこでここではDEEBOTの新作T30と、人気作T20とX2の違いを徹底比較した結果を紹介しています。
DEEBOTの愛用者ならではの視点から、違いや選び方のポイントを解説をしているので参考にしてもらえたら嬉しいです。
DEEBOT T30もT20もX2 OMNIも、掃除機と雑巾がけを全部自動で任せられるハイスペックな2in1ロボット掃除機であることは共通です。
ただ、それぞれの違いを踏まえた特長をまとめると …
- DEEBOT T30 PRO OMNI
:水拭き能力が高い・充電ステーションが小さい・メンテナンスが楽・最新作 - DEEBOT T20 OMNI
:旧作な分安く買えることが多い - DEEBOT X2 OMNI
:吸引と効率的な掃除が得意・本体の背が低く隙間に入りやすい・見守りカメラとして使える・値段が高い
違いの詳細や共通した特長は、以下で解説しています。
DEEBOT T30・T20・X2 OMNIの違い
DEEBOT T30・T20・X2 OMNIはいずれも、吸引と水拭きを全部任せられるハイスペックな2in1ロボット掃除機です。
ただ、掃除能力や仕様にさまざまな違いがあります。
- 吸引力はT30が高い
- 清掃カバー率はX2が高い
- 水拭きのカバー率はT30が高い
- サイズが違う
- T30はメンテナンスが楽
- 障害物を回避するシステムが違う
- 効率的な清掃はX2が得意
- 価格が違う
etc …
以下で、DEEBOT T30・T20・X2 OMNIの違いそれぞれの詳細を解説しています。
吸引力はT30が高い
DEEBOT T30 > X2 > T20の順で吸引力が高いです。
ただ、ロボット掃除機の吸引力は3000Pa以上あれば高性能に分類されるのが一般的です。
つまり、一番吸引力が低いT20の6000Paでも十分すぎるハイスペックさを誇ります。
DEEBOT T20 OMNIでも、十分な吸引力と感じる可能性が高いと言えます。
ちなみに、DEEBOTとよく比較されるルンバは吸引力の数字で載せていません。
数字としての比較はできませんが、ユーザーの口コミによるといずれもハイスペックな吸引力を誇るロボット掃除機と言われています。
清掃カバー率はX2が高い
製品名 | DEEBOT T30 PRO OMNI | DEEBOT T20 OMNI | DEEBOT X2 OMNI |
形 | 丸型 | 丸型 | 四角 |
メインブラシ | 幅16.8cm (メーカー確認済み) | 幅16.8cm | 幅20cm |
清掃カバー率 | 95% | 95% | 99.77% |
DEEBOT X2 OMNIは、本体の形が丸ではなく四角です。
部屋の形に近い四角形をしている分、丸型だと入り込めない隅の方の掃除を得意としています。
メーカー公式の数字で、従来の95%のカバー率が99.7%にアップ!
隅っこにたまりやすいホコリやチリを吸引する能力は、DEEBOT X2 OMNIが一番長けています。
本体サイズは大きく変わらないものの、四角な分メインブラシの幅も広くなっていて効率的に掃除してくれます。
水拭きのカバー率はT30が高い
DEEBOT T30もT20もX1 OMNIも、水拭きには同じ「OZMO Turbo 2.0回転式モップシステム」を採用しています。
1分間で最大180回回転するモップが、頑固な汚れまでしっかりきれいに落としてくれます。
ただ、掃除機がけが得意ならモップ洗浄のカバー率もX2がナンバーワンかと思いきや、モップ洗浄が一番得意なのは新作T30です!
モップと隅までの距離を1mm以下におさえ、最大カバー率100%を達成できる新技術TrueEdgeが搭載されているのはT30だけだからです。
このTrueEdge技術により、これまで以上に柔軟なモップの動きを実現しています。
部屋の隅っこまでモップできれいに水拭きしてくれる能力は、T30が一番です。
サイズが違う
本体のサイズは大きな違いがないものの、高さのこの違いは注目すべきポイントです。
- DEEBOT T30 PRO OMNI:10.4cm
- DEEBOT T20 OMNI:10.35cm
- DEEBOT X2 OMNI:9.5cm
というのも、ソファーやベッドの下の隙間が10cm前後のものが多いからです。
ほこりが溜まりやすいソファーやベッドの高さによっては、DEEBOT X2 OMNIを選ぶ必要があります。
一方で、充電ステーションは、新作のDEEBOT T30 PRO OMNIが他と比べて一回り小さくなっています。
より置き場所を選ばなくなりました。
T20やX1と違ってタンクが見えるデザインで、水の残量を確認しやすくなったところもメリットです。
T30はメンテナンスが楽
これまで発売されたDEEBOTはいずれも、ブラシに髪の毛が絡まりやすいのが欠点でした。
使用環境にもよりますが、数週間に1回はブラシに絡まった髪の毛を取り除くメンテナンスが欠かせませんでした。
一方で、最新作DEEBOT T30 OMNIは新設計「ZeroTangle」を採用。
このZeroTangleはエコバックスが開発した2つの櫛歯アレイ構造の名称で、これにより髪の毛がブラシに絡むことなくまっすぐ吸い込まれやすくなっています。
さらに、DEEBOT T30 PRO OMNIのメインブラシには、従来のゴム製とは違う帯電防止のV字型毛ブラシが採用されています。
これにより、より一層髪の毛が絡まりにくくなっています。
ちなみに、DEEBOT T30 PRO・T20・X2のメインブラシに互換性はありません。(メーカー確認済み)
ブラシのメンテナンス頻度を少なく済ませたい人には、DEEBOT T30 PRO OMNIがぴったりです。
また、水を入れるタンクのろ過構造やステーションの構造が進化した分、タンクやステーションのメンテナンスもT30は従来より楽に済みます。
障害物を回避するシステムが違う
DEEBOT T30 OMNIとT20は「True Detect3.0」という名の、光で距離を測り障害物を避けるシステムを採用しています。
リアルタイムの3Dスキャンや間取り把握に長けているのが特徴です。
一方で、X2 OMNIが採用しているのは、2台のカメラとAI学習能力により障害物を識別する「AIVI 3D 2.0」です。
ただ、システムが全く違うので、公式HP上にどちらが障害物を避ける能力に長けているかの記載はありません。
実際のユーザーの口コミからすると、障害物を回避する能力に大きな違いはないようです。
見守りカメラとして使えるのはX2だけ
カメラを使って障害物を回避するシステムを採用しているDEEBOT X2 OMNIだけ、見守りカメラとして使えます。
掃除機本体に搭載されたカメラからの映像を、いつでもどこからでも確認できます。
また、ペットの毛の効率的な掃除など、ペットを飼っている家にぴったりなペットフレンドリーモードを使えるのもX2だけです。
見守りカメラとして使いたい人や毛の多いペットを飼っている場合、DEEBOT X2 OMNIが向きます。
効率的な清掃はX2が得意
マッピングシステムは、DEEBOT X2 OMNIだけ最新の「TrueMapping3.0」を採用しています。
T20やT30が採用している「TrueMapping2.0」でも十分性能は高く、瞬時に部屋の構造を把握はしてくれます。
ただ、車の自動運転技術に使われているDual-laser Lidarをロボット掃除機としては初めて搭載したX2の方が、性能は上です。
従来の24倍の反応速度でより素早く正確にリアルタイムで位置や部屋の状況を把握し、隅々まで効率的な走行を実現してくれます。
効率的な清掃を追求してほしい人には、DEEBOT X2 OMNIが向きます。
価格が違う
製品名 | DEEBOT T30 PRO OMNI | DEEBOT T20 OMNI | DEEBOT X2 OMNI |
外観 | |||
発売日 | 2024年4月末 | 2023年6月16日 | 2023年9月28日 |
税込み価格 | 179,800円 | 179,800円 | 239,800円 |
DEEBOT X2 OMNIの定価は、T20やT30より6万円お高めに設定されています。
一方で、DEEBOTを手掛けるECOVACS(エコバックス)は、セールにとっても積極的な企業です。
新発売を記念してクーポンを出したり、発売から少し経ったら割引価格で販売するのが恒例です。
たとえば、3つの中で発売時期が一番古い「DEEBOT T10 OMNI」はすでに、定価の7万円引で販売されることが増えています。
ただ、販売価格は細かく変わるので、値段を重視する人は今いくらで買えるかを見比べてどれが良いか決めるのがおすすめです。
ちなみに、DEEBOTを手掛けるエコバックスは公式オンラインショップのほか、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングにも公式ショップを持っています。
販売価格は違えどクーポンを駆使すると同じ型は同じ価格で買えることが多いので、自分がいつも使うECサイトひとつに絞って比較すればOKです。
\最新の販売価格はこちらから/
▼ もう少し予算をおさえたい人にはDEEBOT T20e や T10 OMNIがおすすめです。
そのほかの違い
いずれも自動でモップをリフトアップする機能が付いているので、掃除機がけと水拭きを全部自動で任せられます。
ただ、X2はモップをより高く持ち上げられて、乗り越えられる段差も高くなっています。
差は小さいものの、場所によってはX2を選んだ方が任せられる掃除の範囲が広がることがある違いです。
そのほかにも細かな違いはありますが、使い勝手を大きく左右する違いはあまりないかと思います。
共通した特長
DEEBOT T30もT20もX2 OMNIも、基本よく似たハイスペックな2in1ロボット掃除機です。
代表的な共通した特長をまとめると以下3つ。
- 掃除機+雑巾がけが全自動
- 専用アプリを使った操作が簡単
- 音声操作できる
以下で、DEEBOT T30・T20・X2 OMNIに共通する特長3つの詳細を解説しています。
掃除機+雑巾がけが全自動
DEEBOT T30もT20もX2 OMNIも、自動で掃除機がけと水拭きをしてくれるハイスペックと呼ぶにふさわしい2in1ロボット掃除機です。
ただ、隅っこの掃除機掛けはX2が、水拭きはT30が得意です。
一方で、いずれもステーションにごみを集めたり汚れたモップを洗浄・乾燥し、自らの充電まで勝手にしてくれます。
ゴミ捨ては基本2か月に1回でOKで、55度の温水を使ってモップをきれいに洗い上げてくれるのも共通です。
T30もT20もX2も、掃除の手間を確実に減らしてくれる頼れるロボット掃除機です。
専用アプリを使った操作が簡単
DEEBOT T30もT20もX2 OMNIも、専用アプリ「ECOVACS HOME」からの操作が基本です。
どれも同じアプリを使うので操作性に違いはなく、簡単に細かい掃除設定や掃除の記録などを確認できます。
ハイスペックでありながら難しい操作は不要で、日々の掃除を通してDEEBOTが賢くなる様子を見守れるところも魅力です。
音声操作できる
DEEBOT T30もT20もX2 OMNIも、声で掃除の開始や設定変更をできるAI音声アシスト機能「YIKO(イコ)」に対応しています。
また、YIKOにこだわらず、AlexaやGoogleアシスタントと連携することもできます。
ただ、ユーザー視点からすると、YIKOは少々クオリティが危ういというのが正直なところ。
音声操作をしたい人はAlexaやGoogleアシスタントと連携するのが個人的にはおすすめです。
おすすめの選び方
いずれも間違いなくハイスペックな、掃除機と雑巾がけを全自動でお任せできるロボット掃除機ではあるものの、細かな仕様に違いがあります。
それぞれの特長のどこを重視するか、あるいは予算を踏まえてどれが良いか決めるのがおすすめです。
特長で選ぶ
それぞれの特長をまとめたのが以下です。
【DEEBOT T30 PRO OMNI】
水拭き能力が高い・充電ステーションが小さい・メンテナンスが楽・最新作
【DEEBOT T20 OMNI】
旧作な分一番安く買えることが多い
【DEEBOT X2 OMNI】
吸引と効率的な掃除が得意・本体の背が低く隙間に入りやすい・見守りカメラとして使える・値段が高い
予算で選ぶ
ECOVACS(エコバックス)公式HP記載の定価は、X2 > T30 = T20です。(2024年4月時点)
- DEEBOT X2 OMNI:税込み239,800円
- DEEBOT T30 OMNI:税込み179,800円
- DEEBOT T10 OMNI:税込み179,800円
ただ、細かな仕様の違いはあるものの、いずれも掃除機と雑巾がけを一手に担ってくれるハイスペックなロボット掃除機であることは共通です。
また、DEEBOTを手掛けるエコバックスはセールやクーポンの発行にとっても積極的なため、販売価格は結構変動します。
販売価格が一番安い・割引率が一番大きいなどの視点で、どれが良いか選ぶのも手です。
\いずれも安心の公式ショップ/
我が家は「DEEBOT T20 OMNI」を愛用
我が家は、「DEEBOT T20 OMNI」を愛用しています。
X2の掃除能力の高さには惹かれましたが、機能差に価格以上の価値が見いだせなかったため「T20」を選びました。
また、T30が発売される前の段階ではあったものの、我が家的にはT20でも現状十分満足!
価格が同じならT30を買いますが、値段が安く済むなら今でも我が家は「T20」を選ぶと思います。
▼ DEEBOT T20 OMNIのレビューはこちらから。
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