ある日家のポストに、こんな広告が入っていました。

近所で工場直売スイーツを激安販売するよ、というものでした。正直かなり怪しげですが、そこが逆に面白そうなので、実際に買いに行きその正体を徹底調査してみました。
[出典]スイーツファクトリー公式HP工場直売のケーキを扱う専門店「スイーツファクトリー」。行列のできる北海道スイーツを工場直売しているのが特徴です。ただ、ケーキと言ってもスイーツファクトリーの商品はすべて冷凍スイーツ。そのため、ケーキとしてだけでなく、アイススイーツとしても楽しめます。なお、公式HPというか公式オンラインショップはありますが、会社情報などの記載も一切ない超シンプル仕様です。調べるほど怪しいという印象が深まるちょっと不思議な企業、それが「スイーツファクトリー」です。また、ポスティングされた広告裏には、支部として倉庫の住所と携帯の電話番号が書かれていました。

Googleマップでその住所の場所を調べると企業として登録はあるものの、ストリートビューを見ても工場には見えません。実際に住所にも”倉庫”としっかり書かれているし、関東地方を中心に、支部として倉庫が複数登録されていました。一方で、オンラインショップの販売価格は、ちゃんと広告記載の定価でした。移動販売で購入したほうがお得であることが間違いないことを最低限確認できたので、とりあえず出向いてみることにしました。
出向いた移動販売の実施場所は、近所の公園前。そして、開催時間はお昼時の30分だけという、かなりピンポイントな開催でした。にも関わらず、思った以上にしっかり行列ができていました!張り切って買いに行った人がいうのもあれですが、正直ちょっとびっくり。ただ、販売許可を取っていなかったのか、途中で警察官が現れる展開になってしまいました。これはさすがに、今日の販売は中止かなと思いましたが、そのまま警察官が周囲を警備する形で販売継続wwあらあら気分の中、15分ほどで無事購入完了となりました。ちなみに特にメニューの準備はなく、お願いすると配布したチラシを適宜見せてくれるだけでした。さらに時々、広告未掲載のアイテムの販売もあると口頭で説明していました。初見さんに親切ではないので、おおよその購入品を決めてから出向くのがおすすめです。一方で、何も言わずともビニル袋に入れて商品を渡されます。

エコではないですが、エコバッグなどを準備して出向く必要はなさそうでした。

今回食べたのは、「北海道レアチーズケーキ」と「切り落としチーズバー」です。少しの怖さを感じていたためひとつだけ購入するつもりでしたが、同行者の強い希望によりトータル2点となりました。「北海道レアチーズケーキ」は人気No.1の商品で、濃厚なチーズの風味と舌触りの滑らかさが魅力です。一方で、おすすめと書かれていた「切り落としチーズバー」は、定番のチーズケーキをカットして食べやすくしたアイテムです。ただこの2つとも、製造者・販売者が全部違いました。販売者として書かれている支部の住所が倉庫なのはまだセーフと思えるものの、これはもはや工場直売とは言えない気が。工場直売なら、製造者・販売者はたった1つが妥当なはず。以下が、記載された情報から正体を調べてみた結果です。
販売者スイーツファクトリーの住所:埼玉県さいたま市桜区西堀1-2-2をGoogleマップで調べてみた結果が下記です。 もしかしたら誤植or撮影したタイミングから変化があったor実は会社が隠れている可能性はあるものの、工場は確認できず。そもそも株式会社とも合同会社とも、書かれていないのも気になります。また、製造者エイチェム株式会社の住所:神戸市中央区若菜通5丁目2-4を調べてみた結果がこちらです。マンションの住所ではありますが、Googleマップに企業として登録されているのは発見! 工場の定義を聞きたくなるところではありますが、一応このマンションの一室で作られていると理解してみることにしました。ただ、調べれば調べるほどもやもや感は高まるばかりです。
こちらのチーズバーにいたっては、販売者もスイーツファクトリーではありません。販売者は株式会社ワンセブン、でも、スイーツファクトリーと住所は同じ埼玉県さいたま市桜区西堀1-2-2で電話番号も同じ。商品によって企業名を買えていると理解すれば良い?一方で、製造については株式会社菓匠鈴屋将経、三重県四日市市市場町字堀切1469に工場がちゃんとありました!唯一ホッとする結果に出会えたものの、調べれば調べるほど謎が深まる感はぬぐえませんでした。

企業の怪しさを抜きにしても、今回食べた2点は、移動販売の激安価格でも少々値段を強気に感じるクオリティーでした。ただ、非日常のワクワク気分を味わえ楽しかったので、買いに出向いて良かったです!以下は、食べたチーズケーキそれぞれの感想となります。

ケース込みで全重量約250g、ケース自体は25gほどだったので、ケーキ自体の重さは1個あたり約225g。大きさは直径12cm弱・高さ3cmほどと4号サイズではあるものの、背はやや低めなのでボリューム感はありません。作りの説明はないものの、スポンジ生地の上にチーズケーキが載っている2層構造と思われます。

半冷凍でも美味しいとうことなので、まずは半冷凍状態でケーキの一部を食べてみました。チーズケーキとしてはかなりあっさりタイプ。半分凍っていることもあり甘さを感じにくく、味の主張はかなり優しめでした。そのため、個人的には少しジャムなどを添えると美味しかったです。ちょうど手元にあった、成城石井の甘めでやや濃厚な”いちごバター”がよく合いました。

一方で、チーズケーキとしては、しっかり溶かした状態のほうが圧倒的に我が家では評判が良かったです。甘み・チーズ感が程よく、何よりもふわふわで口溶けがとても良いので、なにかを添えたくなる感はありませんでした。ただ、全体的にとても軽くボリュームがあまりないこともあり、工場直売の約半額価格でもちょっとお値段高い感は否めず。でも、言い方はアレですが、普通に美味しいチーズケーキではありました。ちなみに、HPやチラシには冷蔵解凍3~4時間とありますが、それだと半解凍な状態でした。しっかり溶かして楽しみたい人は、もう一息早めに冷蔵庫に移動させたほうが良さそうです。
日持ちするのを良いことに、冷凍庫に少々長居させた結果、そこそこに氷が張ってしまいました。購入時点では一切付着していなかったので、この氷はすべて自己責任です。ケース込みの重さは約300g、ケース自体の重さはうっかり量り忘れてしまいました。一方で、ケーキ自体は大きさや形はバラつきが大きく、重さは20g~35gで10切れほど入っていました。大きさは6.5~9cm・幅約2.5cm・厚み1~1.5cmというサイズ感で、剥がれがあるものも多くまさに訳あり品!


ほとんどが2切れが引っ付いていて切り込みが途中までしか入っていないものもあり、板状に近いチーズケーキもいました。



そしてこれ、半冷凍でも完全解凍でも、香ばしさを中心とした味は甘み・チーズ感ともかなり優しめ。あくまで個人の感想ですが、あまり美味しくない、正直食べにくい代物といった印象を受けました。ただ、せっかく買ったしなにか良い方法はないかと色々模索した結果、見出したのが焼いて食べるというもの!

しっかり焼くと、表面軽サク中トロトロとなり、香ばしさと優しい甘みのコラボした味・食感ともかなり美味しい!焼いたときの味は結構好みで、最終的には大満足!とは言え、工場直売価格でも、ボリューム・味的にはあまりお得感を見い出せませんでした。
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近所で工場直売スイーツを激安販売するよ、というものでした。正直かなり怪しげですが、そこが逆に面白そうなので、実際に買いに行きその正体を徹底調査してみました。
スイーツファクトリーとは?

[出典]スイーツファクトリー公式HP工場直売のケーキを扱う専門店「スイーツファクトリー」。行列のできる北海道スイーツを工場直売しているのが特徴です。ただ、ケーキと言ってもスイーツファクトリーの商品はすべて冷凍スイーツ。そのため、ケーキとしてだけでなく、アイススイーツとしても楽しめます。なお、公式HPというか公式オンラインショップはありますが、会社情報などの記載も一切ない超シンプル仕様です。調べるほど怪しいという印象が深まるちょっと不思議な企業、それが「スイーツファクトリー」です。また、ポスティングされた広告裏には、支部として倉庫の住所と携帯の電話番号が書かれていました。

Googleマップでその住所の場所を調べると企業として登録はあるものの、ストリートビューを見ても工場には見えません。実際に住所にも”倉庫”としっかり書かれているし、関東地方を中心に、支部として倉庫が複数登録されていました。一方で、オンラインショップの販売価格は、ちゃんと広告記載の定価でした。移動販売で購入したほうがお得であることが間違いないことを最低限確認できたので、とりあえず出向いてみることにしました。
購入体験記

出向いた移動販売の実施場所は、近所の公園前。そして、開催時間はお昼時の30分だけという、かなりピンポイントな開催でした。にも関わらず、思った以上にしっかり行列ができていました!張り切って買いに行った人がいうのもあれですが、正直ちょっとびっくり。ただ、販売許可を取っていなかったのか、途中で警察官が現れる展開になってしまいました。これはさすがに、今日の販売は中止かなと思いましたが、そのまま警察官が周囲を警備する形で販売継続wwあらあら気分の中、15分ほどで無事購入完了となりました。ちなみに特にメニューの準備はなく、お願いすると配布したチラシを適宜見せてくれるだけでした。さらに時々、広告未掲載のアイテムの販売もあると口頭で説明していました。初見さんに親切ではないので、おおよその購入品を決めてから出向くのがおすすめです。一方で、何も言わずともビニル袋に入れて商品を渡されます。

エコではないですが、エコバッグなどを準備して出向く必要はなさそうでした。
食べた商品


今回食べたのは、「北海道レアチーズケーキ」と「切り落としチーズバー」です。少しの怖さを感じていたためひとつだけ購入するつもりでしたが、同行者の強い希望によりトータル2点となりました。「北海道レアチーズケーキ」は人気No.1の商品で、濃厚なチーズの風味と舌触りの滑らかさが魅力です。一方で、おすすめと書かれていた「切り落としチーズバー」は、定番のチーズケーキをカットして食べやすくしたアイテムです。ただこの2つとも、製造者・販売者が全部違いました。販売者として書かれている支部の住所が倉庫なのはまだセーフと思えるものの、これはもはや工場直売とは言えない気が。工場直売なら、製造者・販売者はたった1つが妥当なはず。以下が、記載された情報から正体を調べてみた結果です。
レアチーズケーキの販売者・製造者

販売者スイーツファクトリーの住所:埼玉県さいたま市桜区西堀1-2-2をGoogleマップで調べてみた結果が下記です。 もしかしたら誤植or撮影したタイミングから変化があったor実は会社が隠れている可能性はあるものの、工場は確認できず。そもそも株式会社とも合同会社とも、書かれていないのも気になります。また、製造者エイチェム株式会社の住所:神戸市中央区若菜通5丁目2-4を調べてみた結果がこちらです。マンションの住所ではありますが、Googleマップに企業として登録されているのは発見! 工場の定義を聞きたくなるところではありますが、一応このマンションの一室で作られていると理解してみることにしました。ただ、調べれば調べるほどもやもや感は高まるばかりです。
チーズバーの販売者・製造者

こちらのチーズバーにいたっては、販売者もスイーツファクトリーではありません。販売者は株式会社ワンセブン、でも、スイーツファクトリーと住所は同じ埼玉県さいたま市桜区西堀1-2-2で電話番号も同じ。商品によって企業名を買えていると理解すれば良い?一方で、製造については株式会社菓匠鈴屋将経、三重県四日市市市場町字堀切1469に工場がちゃんとありました!唯一ホッとする結果に出会えたものの、調べれば調べるほど謎が深まる感はぬぐえませんでした。
商品詳細
商品名
北海道レアチーズケーキ
公式サイト:https://sweetsfctry.theshop.jp/items/20592057
値段
定価1,700円→税抜き880円で購入 原材料名
クリームチーズ(国産)、乳等を主要原料とする食品、卵、砂糖、ヨーグルト、牛乳、ゼラチン、小麦粉、レモン果汁、バター/トレハロース、膨張剤、乳化剤、カゼインNa、メタリン酸Na、安定剤(増粘多糖類)、香料(一部に卵・乳成分・小麦・ゼラチン・大豆を含む) 栄養成分表示(1個当たり)
熱量627.9kcal・たんぱく質15.9g・脂質40.2g・炭水化物56.2g・食塩相当量0.73g 内容量
1個 賞味期限
購入品は、購入日の約半年後 販売者
スイーツファクトリー 製造者
エイチェム株式会社
北海道レアチーズケーキ
公式サイト:https://sweetsfctry.theshop.jp/items/20592057
値段
定価1,700円→税抜き880円で購入 原材料名
クリームチーズ(国産)、乳等を主要原料とする食品、卵、砂糖、ヨーグルト、牛乳、ゼラチン、小麦粉、レモン果汁、バター/トレハロース、膨張剤、乳化剤、カゼインNa、メタリン酸Na、安定剤(増粘多糖類)、香料(一部に卵・乳成分・小麦・ゼラチン・大豆を含む) 栄養成分表示(1個当たり)
熱量627.9kcal・たんぱく質15.9g・脂質40.2g・炭水化物56.2g・食塩相当量0.73g 内容量
1個 賞味期限
購入品は、購入日の約半年後 販売者
スイーツファクトリー 製造者
エイチェム株式会社
商品名
切り落としチーズバー
値段
定価1,800円→税抜き1,000円で購入 原材料名
乳等を主要原料とする食品(国内製造)、ナチュラルチーズ、液卵、砂糖、小麦粉、レモン果汁/香料、乳化剤、pH調整剤、(一部に乳成分・小麦・卵・大豆を含む) 栄養成分表示(100g当たり)
熱量263kcal・たんぱく質5.0g・脂質9.9g・炭水化物38.6g・食塩相当量0.2g 内容量
1個 賞味期限
購入品は、購入日の約3ヶ月後 販売者
株式会社ワンセブン 製造者
株式会社菓匠鈴屋将経
切り落としチーズバー
値段
定価1,800円→税抜き1,000円で購入 原材料名
乳等を主要原料とする食品(国内製造)、ナチュラルチーズ、液卵、砂糖、小麦粉、レモン果汁/香料、乳化剤、pH調整剤、(一部に乳成分・小麦・卵・大豆を含む) 栄養成分表示(100g当たり)
熱量263kcal・たんぱく質5.0g・脂質9.9g・炭水化物38.6g・食塩相当量0.2g 内容量
1個 賞味期限
購入品は、購入日の約3ヶ月後 販売者
株式会社ワンセブン 製造者
株式会社菓匠鈴屋将経
感想

企業の怪しさを抜きにしても、今回食べた2点は、移動販売の激安価格でも少々値段を強気に感じるクオリティーでした。ただ、非日常のワクワク気分を味わえ楽しかったので、買いに出向いて良かったです!以下は、食べたチーズケーキそれぞれの感想となります。
北海道レアチーズケーキ


ケース込みで全重量約250g、ケース自体は25gほどだったので、ケーキ自体の重さは1個あたり約225g。大きさは直径12cm弱・高さ3cmほどと4号サイズではあるものの、背はやや低めなのでボリューム感はありません。作りの説明はないものの、スポンジ生地の上にチーズケーキが載っている2層構造と思われます。

半冷凍でも美味しいとうことなので、まずは半冷凍状態でケーキの一部を食べてみました。チーズケーキとしてはかなりあっさりタイプ。半分凍っていることもあり甘さを感じにくく、味の主張はかなり優しめでした。そのため、個人的には少しジャムなどを添えると美味しかったです。ちょうど手元にあった、成城石井の甘めでやや濃厚な”いちごバター”がよく合いました。

一方で、チーズケーキとしては、しっかり溶かした状態のほうが圧倒的に我が家では評判が良かったです。甘み・チーズ感が程よく、何よりもふわふわで口溶けがとても良いので、なにかを添えたくなる感はありませんでした。ただ、全体的にとても軽くボリュームがあまりないこともあり、工場直売の約半額価格でもちょっとお値段高い感は否めず。でも、言い方はアレですが、普通に美味しいチーズケーキではありました。ちなみに、HPやチラシには冷蔵解凍3~4時間とありますが、それだと半解凍な状態でした。しっかり溶かして楽しみたい人は、もう一息早めに冷蔵庫に移動させたほうが良さそうです。
切り落としチーズバー

日持ちするのを良いことに、冷凍庫に少々長居させた結果、そこそこに氷が張ってしまいました。購入時点では一切付着していなかったので、この氷はすべて自己責任です。ケース込みの重さは約300g、ケース自体の重さはうっかり量り忘れてしまいました。一方で、ケーキ自体は大きさや形はバラつきが大きく、重さは20g~35gで10切れほど入っていました。大きさは6.5~9cm・幅約2.5cm・厚み1~1.5cmというサイズ感で、剥がれがあるものも多くまさに訳あり品!


ほとんどが2切れが引っ付いていて切り込みが途中までしか入っていないものもあり、板状に近いチーズケーキもいました。



そしてこれ、半冷凍でも完全解凍でも、香ばしさを中心とした味は甘み・チーズ感ともかなり優しめ。あくまで個人の感想ですが、あまり美味しくない、正直食べにくい代物といった印象を受けました。ただ、せっかく買ったしなにか良い方法はないかと色々模索した結果、見出したのが焼いて食べるというもの!

しっかり焼くと、表面軽サク中トロトロとなり、香ばしさと優しい甘みのコラボした味・食感ともかなり美味しい!焼いたときの味は結構好みで、最終的には大満足!とは言え、工場直売価格でも、ボリューム・味的にはあまりお得感を見い出せませんでした。
まとめ
個人的評価:★★☆☆☆ スイーツファクトリーは、関東を中心にさまざまなスポットで、ケーキの移動販売を不定期で実施しています。工場直売をうたう移動販売では、定価の最大半額の激安価格で冷凍ケーキを購入できます。ただ、スイーツファクトリー自体、さらに手掛けている商品の販売者や製造者を調べれば調べるほど、その正体の謎は深まるばかり。一方で、だからこその不思議な魅力が人々を惹きつけるのか、いずれの移動販売も行列必須の人気を誇ります。購入した「北海道レアチーズケーキ」と「切り落としチーズバー」は、素朴さが光るどこか懐かしい雰囲気のスイーツでした。品としてのお得感や美味しさは個人的にはそこそこですが、ちょっと不思議な体験ができる楽しい存在であることがわかりました。
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