食べ物から日用品まで、さまざまなアイテムが激安で販売されている庶民の味方「業務スーパー」。

ただ、そんな業務スーパーにも値上がりの波が押し寄せています。

最近は、価格が変わっていないとむしろ「おっ」と思うほど、どれもこれもが値上がり傾向にある気がします。

そこでここでは、業務スーパーで気になったアイテム11個の、2023年9月現在の販売価格と最近の価格動向を紹介します。


目次
1.  業務スーパーとは?
2.  2023年9月販売価格調査結果

 2-1. ピザ用チーズ
 2-2. スライスチーズ
 2-3. バター
 2-4. パスタ
 2-5. チルド麺
 2-6. コンソメ顆粒
 2-7. きび砂糖
 2-8. 氷砂糖
 2-9. 食器用洗剤
 2-10. ラップ
 2-11. ガスボンベ
3.  まとめ


 業務スーパーとは?

業務スーパーのロゴ
[出典]業務スーパー公式HP

「毎日がお買得」がコンセプトの、神戸物産運営の「業務スーパー」。

特徴は、スケールメリットや製販一体体制を生かし、プロ品質の商品をリーズナブルな価格で提供し続けているところにあります。

開けたその店舗は、業務用として近隣の店舗だけでなく、多くの消費者の日々の生活も支えています。

我が家も随分お世話になっているファンです。


 2023年9月販売価格調査結果


業務スーパーで販売されている11アイテムの2023年9月現在の価格や、最近の価格動向を以下にまとめました。

ただ、店舗やタイミングによって、取り扱い商品・価格とも変動可能性がある点にはご注意ください。

なお、2023年3&4月度については"1000店舗達成セール"を実施。

業務スーパーの1000店舗達成セール第2弾のお知らせ
[出典]業務スーパー公式HP

2023年5月以降は通常営業が続いていましたが、9&10月は2か月にわたって"総力祭"を開催中!
2023年9月の業務スーパー総力祭開催を知らせるスクリーンショット
[出典]業務スーパー公式HP

2023年9月は、いつも以上にお得が一杯の業務スーパーとなっています。

広告掲載商品はもちろん、それ以外にもセール価格で販売されている商品がたくさんありました。

お得好きの人は、ぜひチェックしに行ってみてください!


 ピザ用チーズ

とろけるナチュラルチーズの写真
業務スーパーで販売されているさまざまなチーズの中でもお得感抜群なのが、「ナチュラルチーズ 1kg」です。

製造者:デイリー・プロダクツ・ソリューション株式会社・製造所:神奈川県横浜市という、国産のいわゆる"ピザ用チーズ"です。

ただこれ、2022年春頃から、激しく価格が上下しています。

2022年6月頃までは税抜き678円でしたが、現在の販売価格は税抜き1,100円と過去最高値!
2022年12月の業務スーパーのチーズ売り場の写真
一方で、以前にも1,100円となったことがあったものの、その2ヶ月後税抜き980円に再び値下がったことがあります。

1,100円でもお得感はありますが、今が買い時とは言えないかもしれません。

また、2023年3月度については400gのお手軽サイズのブレンドチーズ通常税抜き528円が、498円のセール価格で販売されていました。
業務スーパーの2023年3月度のチーズ売り場の写真
ただ、こちらのブレンドチーズはセール終了後、なぜか価格がセールの時より安値に。

2023年度5月以降は通常価格税抜き480円、1kgあたり税抜き1,200円相当で販売されています。
2023年5月の業務スーパーチーズ売り場の写真
1kgのナチュラルチーズとの価格差は、狭まるばかりです。

この勢いで、1kgのナチュラルチーズも値下げしてほしいと願ってしまいますが、甘いのかな。

▽ ピザ用チーズの最安値調査結果はこちらから。


 スライスチーズ

業務スーパーで販売されているコスパ抜群のスライスチーズといえば、ムラカワが手掛けるジャコヴィア(JUCOVIA)です。

ラインナップは、以下の業務用スライスチーズ4種類。
  • チェダースライスチーズ(20枚・300g)
  • スライスチーズ(15g×15枚)
  • とろけるスライスチーズ(15g×15枚)
  • モッツァレラスライスチーズ(12枚・180g)
最近は、チェダーチーズ税抜き418円・そのほかのスライスチーズは税抜き278円で販売されています。
業務スーパーのスライスチーズ売り場の写真
ただ、2023年9月についてはスライスチーズととろけるスライスチーズがセール対象で、税抜き268円で販売されています。
2023年9月度の業務スーパースライスチーズ売り場の写真
最近の定番価格に比べて10円、約3.6%とは言え値下がっています。

また、2023年9月については森永乳業の「家計応援スライスチーズ/とろけるスライスチーズ(10枚)」もセール対象で、税抜き178円に値下がり中!

1枚あたりの価格はジャコヴィア17.9円に対してこちらは17.8円と、0.1円だけですが実は安くなっています。

今月業務スーパーでスライスチーズを買うならこちらがおすすめです。

一方で、2022年の秋頃までは、ジャコヴィアシリーズのチーズはチェダー税抜き286円、そのほかは税抜き228円で購入できました。

この価格を踏まえると、セール対象でも最近のスライスチーズは高く見えてしまうものの、この先値下がる見込みもありません。

日持ちも結構するので、ノーマルなスライスチーズユーザーは今月ストック購入しておくとちょこっと得できます。

▽ スライスタイプのチェダーチーズ最安値調査結果はこちらから。


 バター

業務スーパーではさまざまなメーカー・サイズのバターが販売されています。

そして、その中でもお得感抜群なのが、「ミルクを食べる香り立つ乳菌バター 450g」です。

製造者マリンフードの有塩タイプのバターは、現在税抜き798円で販売されています。
業務スーパーのバター売り場の写真
しかも、2023年初旬頃までは税抜き880円で販売されていたので珍しい値下がり品です。

また、無塩タイプについては森永乳業の「無塩バター 450g」が有塩タイプより少し安い税抜き780円で買えます。

▽ バターの最安値調査結果はこちらから。


 パスタ

お得な麺類が数多く販売されている業務スーパー。

そんな中、店内の一角を牛耳っていることが多いのが、「DONNA CHIARA」のスパゲッティとマカロニの数々です。
DONNA CHIARA(スパゲッティ1.4mm)500gの写真
イタリア産・神戸物産の輸入品で、容量500gの太さや形違いのパスタが並びます。

スパゲッティは1.4mmと1.6mmはほぼありますが、1.9mmや1.2mmはたまにしか見かけません。

そして、スパゲッティの販売価格は税抜き128円が半年ほど続いていました。
業務スーパーのスパゲッティ売り場の写真
そんな中、2023年2月中旬に税抜き118円に変更されているのを発見!
業務スーパーのスパゲッティ売り場の写真
可能な限り価格を下げてくれているのがヒシヒシと伝わり、思わず感動です。

2023年7月現在も価格の変更はなく、税抜き118円がキープされていました。

一方で、2023年9&10月については1.4mm・1.6mmとも久々に2桁税抜き99円のセール価格で販売されています。
2023年9月の業務スーパースパゲッティ売り場の写真
少し前までは税抜き87円で買えることが多かったのことを思うとまだ少々高い感は否めませんが、最近の定番価格に対して約16%引き!

日持ちもするのでこちらのスパゲッティの愛用者は、9&10月にまとめ買いするのがおすすめです。

なお、2023年3月度についてはこれまであまり見かけたことのなかったトルコ産のパスタがセール価格になっていました。

多くの地域で1.7mmの「Besler」のパスタが税抜き99円で販売されていましたが、これは3月のみの実施でした。
業務スーパー2023年3月度のスパゲッティ売り場の写真
その後こちらの商品自体業務スーパーで見かけることが少ないものの、この税抜き99円あたりが今できる500gのスパゲッティの最安値と言えそうです。


また、隣で売られていることが多いマカロニについては、長らく税抜き138円がキープされています。
業務スーパーのマカロニ売り場の写真
少し前までこちらも税抜き97円だったので、4割ほどの値上がりです。

十分お得感はありますが、前の値段を知っているとちょっと悲しくもあります。


 チルド麺

多くの業務スーパーで、6種類のチルド麺が販売されています。

うち以下5つ、
  • 1食うどん
  • 1食稲庭風うどん
  • 1食きしめん
  • 1食蕎麦
  • 1食焼きそば
の現在の販売価格は、税抜き25円です。
2023年8月度の業務スーパーのチルド麺売り場の写真
十分お得感はありますが、2022年夏頃までは税抜き20円で販売。

その後2022年夏頃に値上がり税抜き23円となり、その約1年後2023年夏にとうとうさらに2円値上がりました。

ちなみに、蕎麦についてはなぜか2023年春頃に一足先に税抜き25円になっていました。
業務スーパーのチルド麺売り場の写真
この細かい価格調整からも、業務スーパーがぎりぎりまで価格を下げようとしてくれていることを勝手に実感。

だからこそ、2円とは言えこの値上がりは、価格上昇の傾向が止まっていないことを痛感させられてしまう変化だったり。

一方で、1食生ラーメンは2022年には値上がりをまぬがれ、長らく税抜き30円で販売されていました。
業務スーパーのチルド麺の写真
ただ、2023年夏はとうとう税抜き32円に値上がりを遂げています。

世の値上がり傾向は、まだまだ止まる気配がありません。

▽ チルドうどん最安値調査結果はこちらから。


 コンソメ顆粒

味の素のコンソメ顆粒の写真
定番の味の素の「コンソメ顆粒 50g」も、業務スーパーで販売されています。

しかも、ほかのスーパーに比べて販売価格は常に安め。

さすが業務スーパーと重宝していたのですが、ジリジリと値上がり最近は長らく税抜き110円での販売が続いています。
業務スーパーの味の素のコンソメ売り場の写真
味の素自体が2022年10月などにコンソメ の値上げを実施ししているので仕方ないとは言え、以前は税抜き95円。

セール対象になることもあり、その際にはさらに安値で買えたので、やっぱりちょっと気になる値上げです。

ちなみに最近だと、2023年3&4月度は税抜き98円と気持ち安かったものの、2023年5月以降は税抜き110円に戻っています。
業務スーパー2023年3月度のコンソメ売り場の写真

また、味の素のコンソメの隣で、中国産・神戸物産輸入者の「コンソメ(顆粒) 1kg」が、税抜き898円で販売されていることが多いです。
業務スーパーのコンソメ売り場の写真
味の素のコンソメ顆粒と水に対する使用量はほぼ変わらずで、グラム換算の価格は約4割という破格さが光る逸品です。

コンソメを頻繁に使う人や安値を追い求める人には、こちらが良いかもしれません。


さらに、池田糖化工業の「コンソメ 300g」という選択肢もあります。

こちらの池田糖化工業のコンソメは、2023年4月セール対象で税抜き328円で買えました。
2023年4月の業務スーパーのコンソメ売り場の写真
2023年5月以降は税抜き338円に戻ってはいるものの、セール時とそれほど価格は変わりません。2023年5月度の業務スーパーのコンソメ売り場の写真
神戸物産輸入品にコスパではおよばないものの、国産品でグラム換算の価格は味の素の約半額で使用量もほぼ同じ!

日持ちもするのでお得好きはこちらも要チェックです!


 きび砂糖

上野砂糖のベビー印のきび和糖の写真
業務スーパーでよく販売されているきび砂糖は、ベビー印の「きび和糖 1kg」です。

鹿児島や沖縄など、国産100%のサトウキビで作られた安心感抜群の国産きび砂糖です。

こちらは、2021年以降長らく税抜き378円がキープされていたのですが、とうとう値上ってしまいました。
業務スーパーのきび砂糖売り場の写真
2023年5月以降の販売価格は税抜き418円と1割の値上がりではあるものの、印象は正直結構違います。
2023年5月の業務スーパーのきび砂糖売り場の写真
しかも、2023年4月については"1000店舗達成セール"セール対象ゆえ、税抜き358円で買えたのでよりショック。
業務スーパーのきび砂糖売り場の写真
ただ、世の中の動向を踏まえると、この先も値上がる方向にしか進まない気がします。

賞味期限のない砂糖ゆえ、早めにまとめ買いしておくのが賢いかもしれません。

▽ きび砂糖最安値調査結果はこちらから。


 氷砂糖

鳳氷糖株式会社のばら印クリスタル氷砂糖梅酒用の外観写真
多くの業務スーパーで販売されているのは、ばら印の「梅酒用クリスタル氷砂糖 1kg」です。

そして、その販売価格は2022年春頃に、税抜き298円が318円に値上げされています。

7%ほどの控えめではあるものの、飴代わりによく食べる身としてはちょっとショック。

さらに、その後1年近くキープされていた税抜き318円でしたが、2023年3月に再び値上がりとうとう税抜き338円に!
業務スーパー2023年3月度の氷砂糖売り場の写真
また、2023年6月には、これまで見たことがなかった「三光印 ロック氷砂糖 1kg」が税抜き388円で仲間入りしていました。
2023年6月の業務スーパーの氷砂糖売り場の写真
氷砂糖にはクリスタルとロックの2種類があり、栄養素に違いはありません。

ただ、ロックのほうが溶けやすく梅酒などの漬け込み時間は短く済みます。

一方で、結晶化に時間がかかるロックタイプの方が値段は高くなるのが一般的です。

業務スーパーで販売されているこの氷砂糖は、クリスタル・ロックタイプとも他店で買うよりかなり安値。

どちらを選んでも、お得感抜群です。

▽ 氷砂糖の最安値調査結果はこちらから。


 食器用洗剤

ロケット石鹸のフレッシュ600mlの写真
お得な日用品も数多く並ぶ業務スーパーでは、ロケット石鹸の台所用洗剤「フレッシュ 600ml」がよく販売されています。

ライムの香りとありますが、強い主張はなく使い勝手の良い食器用洗剤です。

そんなフレッシュの現在の販売価格は、税抜き68円となっています。
業務スーパーの食器用洗剤売り場の写真
十分安いと感じる価格設定ではあるものの、以前は税抜き57円だったので少々の値上がりを遂げています。

また、一般的な食器用洗剤は1Lに対して0.75mlの使用が推奨されているのに対して、フレッシュの使用量の目安はその倍、1.5mlです。

容量に対して洗えるのが、一般的な洗剤使用時の半量くらいかもしれない点には注意が必要です。


 ラップ

神戸物産のプロ好みのラップ(30cm×100m)の写真
まさに業務用といった印象の、神戸物産印の「プロ好みのラップ」もお得感高めなアイテムです。

幅にいくつか種類がありますが、一番よく販売されているのは30cm×100m仕様。

そして、幅30cmタイプの現在の販売価格は、2023年夏頃までの税抜き265円からさらに値上がり、税抜き288円になってしまいました。
2023年9月の業務スーパーのラップ売り場の写真
少し前までは税抜き235円が通常価格、また、セール対象になることもあり、その際にはさらにお得に買えました。

長さ”100m”を誇るので今でもお得感はあるものの、そろそろドラッグストアのセール品のほうが安いケースも出てきそうです。

実際、近くのドン・キホーテで同じサイズの情熱価格の"無添加からだ想いラップ"が税抜き248円で販売されていました。
2023年9月のドン・キホーテのラップ売り場の写真
レンジ・冷凍OKで、身体にも家計にも優しい無添加仕様が魅力です。

中国産で切りにくいという噂がありますが、2023年9月時点ではドン・キホーテの方が業務スーパーより安くラップを買える可能性が高いです。

節約志向で近くにドン・キホーテがある人は、チェックしてみるのも良いかもしれません。


なお、2023年3月については業務スーパーの神戸物産印の「プロ好みのラップ」の幅22cmタイプがセール対象になっていました。
2023年4月の業務スーパーのラップ売り場の写真
長さ100mを税抜き228円で買えたものの、現在の販売価格は税抜き258円
2023年5月度の業務スーパーのラップ売り場の写真
また、さらに幅の狭い15cm×100mのものについては税抜き215円で販売されています。


 カセットボンベ

お鍋に欠かせないカセットボンベも、しっかり値上がっています。

業務スーパーで販売されているのは、サンシリンダーサービスの「カセットガスサンa 250×3本入」です。

2022年初頭は税抜き238円だったのが、秋頃にはなんと税抜き368円に!
業務スーパーのカセットボンベ売り場の写真
さらに、2023年夏頃にそこから27円値上がり、現在の販売価格は税抜き395円になっています。
2023年9月の業務スーパーのカセットボンベ売り場の写真
3本入の値段なので他店に比べればそれでもまだ安いものの、2年かからずして66%というなかなかにインパクトのある値上がりを遂げています。

ちなみにこれ、”カセット・サン”シリーズ専用のカセットボンベです。

JIS規格に準拠した造りになっているのでほかのコンロでも使えるものの、安全性は保証されていません。

カセット・サン以外での使用時の事故は、自己責任となります。


一方で、マツモトキヨシオリジナルの同量のカセットボンベが、税抜き278円で販売されいるのを2023年春頃に見かけました。
マツモトキヨシのカセットボンベ売り場の写真
仕様としては(株)グリーンウッドのこんろ(ぐりる)専用で、こちらは2023年4月の店頭販売価格です。
マツモトキヨシのカセットボンベの仕様がわかる写真jpg
と言って、同時期のマツモトキヨシのオンラインショップでは同じ商品が税抜き468円で販売されていました。

暖かくなってくる時期は、在庫を処分したい店舗がカセットボンベを破格で販売しているケースがあるようです。


 まとめ

“エブリデイロープライス(毎日がお買得)”がコンセプトの業務スーパーにも、値上がりの波が押し寄せています。

多くのアイテムが1年前より数十円から数百円、ただ、元値が安い分だけ1から6割ほどの値上げを遂げています。

値上がり後もお得感は顕在ですが、業務スーパーのアイテムは価格が上下するものも多いです。

節約家の人は、価格動向を意識した購入をするとより得できるかもしれません。

また、2023年3&4月度の"1000店舗達成セール"終了から5か月ぶりに、2023年9月は"総力祭"という名の大々的なセールを開催中です。

2023年9月の業務スーパーは、いつも以上にお得感満載になっています!


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