2024年3月1日に、Panasonic(パナソニック)から新しい蛇口直結タイプの浄水器「TK-CJ24」が発売されました。
先代のTK-CJ23の買い替えを考えていた身としては、違いが気になる!
そこでここでは、先代のTK-CJ23と後継機TK-CJ24の違いを徹底紹介しています。
調査した結果(メーカー確認済み)をまとめると …
- TK-CJ23の半年に1回に対して、TK-CJ24はカートリッジの交換が1年に1度で済む
- TK-CJ23と24にカートリッジ以外の機能の違いはない
- TK-CJ24のカートリッジはTK-CJ23に取り付け可能
- TK-CJ23はすでに生産が終了している
TK-CJ23の生産がすでに終了している旨が、家電量販店や大手ECサイトに書かれていないことが多い点には注意が必要です。
生産終了したからと言って値崩れもあまり起きていないので、新規で本体を買う場合「TK-CJ24」がお得になります。
一方で、TK-CJ23の本体がまだ使える場合買い替えは不要で、カートリッジだけTK-CJ24に乗り換えればOKです。
ただ、人によってはTK-CJ23が向いているケースもある点にはご注意を!詳細は以下で紹介しています。
▼ TK-CJ24はこちらから。
▼ TK-CJ24専用カートリッジはこちらから。
目次
浄水器TK-CJ23と24の違い
Panasonic(パナソニック)の蛇口直結型浄水器「TK-CJ23(上)」と「TK-CJ24(下)」。
どちらもよく似たハイスペックな浄水器と言えますが、以下3つの違いがあります。
- 専用カートリッジの交換頻度が違う
- 見た目が違う
- 価格が違う
以下で、TK-CJ23とTK-CJ24の購入前に知っておくべき違い3点の詳細を解説しています。
専用カートリッジの交換頻度が違う
- TK-CJ23 … 半年に1回(2000L)
- TK-CJ24 … 1年に1回(4000L)
先代のTK-CJ23も後継機のTK-CJ24も、カートリッジと呼ばれる有害物質を取り除いてくれるフィルターを定期的に交換する必要があります。
この交換頻度が、先代のTK-CJ23は1日10Lの使用で半年に1回が目安です。
一方で、2024年に登場したTK-CJ24は1年に一度の交換で済みます。
ただ、TK-CJ24用のカートリッジは、TK-CJ23にも対応しています。
つまり、現状TK-CJ23に今後TK-CJ24のカートリッジを取り付ければ、交換頻度は1年に1度で済みます。
カートリッジの交換頻度を理由に、TK-CJ23をTK-CJ24に買い替える必要はありません。
本体購入時についてくるカートリッジの仕様が違う点にだけ、ご注意ください。
見た目が違う
一部シルバーが使われている先代のTK-CJ23に対して、後継機のTK-CJ24は真っ白な見た目をしています。
また、どちらも浄水・原水・シャワーの3つに切り替えられますが、その部分の表記がTK-CJ23の文字に対してTK-CJ24はピストグラムに変わっています。
使い勝手は大きく変わっていないものの、イラストになったことで機能の違いが視覚的にわかりやすく進化しています。
価格が違う
基本的に先代のTK-CJ23も後継機のTK-CJ24も、オープン価格での販売です。
2024年現在の各サイトでの販売価格をまとめたのが以下です。(送料込み・税込み)
公式サイト | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! | |
TK-CJ23 | 14,801円 | 10,082円 | 11,350円 | 10,970円 |
TK-CJ24 | 13,900円 | 12,799円 | 13,230円 | 12,798円 |
公式サイトを除き、大手ECサイトを利用すれば、先代のTK-CJ23の方が安く買えます。
ただ、本体購入時についてくるカートリッジの交換頻度が、TK-CJ23は半年に1回に対してTK-CJ24は1年に1回で済みます。
また、TK-CJ23用・TK-CJ24用のカートリッジの販売価格は以下でした。(送料込み・税込み)
公式サイト | Amazon | 楽天市場 | Yahoo! | |
TK-CJ23 | 8,008円 | 5,600円 | 4,800円 | 4,887円 |
TK-CJ24 | 7,700円 | 6,879円 | 6,980円 | 7,128円 |
カートリッジ単体としては先代のTK-CJ23のほうが安いですが、ランニングコストは倍長く使えるTK-CJ24に軍配があがります。
本体価格の差も、半年分のカートリッジの価格を上回るものではありません。
購入するタイミングでの出費はおさえられるものの、長い目で見たときのコスパはTK-CJ24の方がすでに長けています。
浄水器TK-CJ24と23の共通した特徴と注意点
TK-CJ23(上)とTK-CJ24(下)は、どちらもハイスペックと呼ぶにふさわしいよく似た蛇口設置型浄水器です。
具体的な共通点としては、以下5つがあげられます。
- 除去できる物質は同じ19種類
- 19のうち2成分を除去できる期間はどちらも半年
- 寸法と重さは全く一緒
- 液晶モニタでカートリッジの交換目安がわかる
- 浄水・原水・シャワーに切り替え可能
以下で、TK-CJ23と24の共通点5つの詳細を解説しています。
除去できる物質は同じ19種類
TK-CJ23と24で、水道水から除去できる成分に違いはありません。
除去できる19の成分をまとめたのが以下です。
- 遊離残留塩素(カルキ)
- 濁り
- 総トリハロメタン
- CAT(農薬)
- 2-MiB(カビ臭)
- 溶解性鉛
- クロロホルム
- ブロモジクロロメタン
- ジブロモクロロメタン
- ブロモホルム
- テトラクロロエチレン
- トリクロロエチレン
- 鉄(微粒子状)
- アルミニウム(中性)
- ジェオスミン(カビ臭)
- フェノール類
- ベンゼン
- PFOSおよびPFOA
- 1,2-ジクロロエチレン
ただ、これら19成分の除去が有効なのは、実はTK-CJ23もTK-CJ24も半年間だけです。
1年に1回の交換で済むとされているTK-CJ24用のカートリッジですが、1年間除去できるのは17成分な点には注意が必要です。
2成分を除去できる期間はどちらも半年
TK-CJ24のカートリッジを1年に1回しか交換しない場合、クロロホルムと1,2-ジクロロエチレンの除去能力が低下します。
- クロロホルム … 浄水場で塩素殺菌する際に使われる発がん性物質。
- 1,2-ジクロロエチレン … 引火性が高く発がん性が懸念される物質。
JISや浄水器協会(JWPA)が定める規格基準量のクロロホルムと1,2-ジクロロエチレンを除去できるのは、半年間だけです。
その点が気になる場合、TK-CJ23のカートリッジ同様、半年に一度交換する必要があります。
これだけ見ると、結局TK-CJ24用のカートリッジも半年で交換した方が良さそうに見えますが、そういうわけではありません。
水道水質基準に基づき、水道水1リットルあたりにクロロホルムは0.06mg以下しか含まれていません。
しかも、この基準の10%未満の量しかクロロホルムが検出されないことがほとんどです。
また、1,2-ジクロロエチレンについては、水道水の安全性に対して内閣府管轄の食品安全協会が以下のような基準を設けています。
水道により供給される水の水質基準の設定に、清涼飲料水に係る化学物質として耐容一日摂取量を設定したシス及びトランス-1,2-ジクロロエチレンの食品健康影響評価の結果を適用
[引用元]食品安全委員会:水道水評価書
水道水の1,2-ジクロロエチレンの許容値は、清涼飲料水と変わりません。
そのまま水道水を飲んでも十分安全性は保証されてはいるので、カートリッジの6ヶ月での交換にこだわる必要はありません。
とはいえ、気になる人は半年でカートリッジを交換する必要があり、その場合先代と交換頻度は同じです。
半年で交換する予定の人は、在庫分となるTK-CJ23の方が本体もカートリッジもお得になる可能性が高い点にはご注意ください。
寸法と重さは全く一緒
寸法 | 重さ(満水時) | |
TK-CJ23 | 高さ7.5×幅13.5×奥行12cm | 約350g(約490g) |
TK-CJ24 | 高さ7.5×幅13.5×奥行12cm | 約350g(約490g) |
見た目の配色は少し変化しているものの、寸法はmm単位で変わっておらず、重さも1gも変わっていません。
TKCJ-23から24に買い替えた場合、見た目の配色以外変化を感じることはなさそうです。
液晶モニタ付き
TKCJ-23も24も、液晶モニタでカートリッジを変えるたびに使った水の量を管理することができます。
交換した日付を書けるシールに加えて数値で使用量を管理してくれるので、カートリッジの交換時期を見逃すことがありません。
ただ、こちらの液晶で計測できるのはTK-CJ23は2000L、TK-CJ24は4000Lに対する残量です。
TK-CJ23に1年に1回の効果で済むTK-CJ24用のカートリッジを取り付けることはできるものの、その場合残量の管理が少ししにくくなります。
実際、TK-CJ23にTK-CJ24用のカートリッジが装着可能か製造元であるパナソニックに聞いた際、以下のような回答をいただきました。
浄水カートリッジ「TK-CJ24C1」につきましては、「TK-CJ23」に対応しておりますので、取り付けてお使いいただけます。
「TK-CJ23」は液晶画面の表示が2000Lでございますため、2000Lの通または約6か月のいずれかに該当する場合に交換していただくことを推奨いたします。
[引用]パナソニックお客様ご相談センター返信メール
2000Lの折り返し時点で再度残量のカウントをリセットしたり、リセットした覚えておく手間はかかりますが、使えないわけではありません。
個人的には、液晶モニタではなくクロロホルムと1,2-ジクロロエチレンの除去が気になる人だけ、半年に1回に取り換えるのがおすすめです。
また、液晶がいらない人にぴったりな、付いていないバージョンもあります。
他の部分の機能は同じで価格は安いので、液晶モニタが不要な人には「TK-CJ14」が合います。
浄水・原水・シャワーに切り替え可能
- 浄水
- 原水ストレート
- シャワー
TK-CJ23も24も、浄水・原水ストレート・シャワーという3つのモードに水の出し方を切り替えられます。
水圧70kPa~350kPaに対応していて、100kPaの水圧条件で1分で1.8Lの水をろ過できるところも同じです。
結局どっちがおすすめ?
今買うなら、基本新作の「TK-CJ24」がおすすめです。
本体価格は先代のTK-CJ23より高いものの、カートリッジの交換がこれまでの半分の1年で1回で済み、ランニングコストが安く済むためです。
また、すでにTK-CJ23を使っている人についても、今後はTK-CJ24用のカートリッジを購入した方がお得になります。
ただ、クロロホルムと1,2-ジクロロエチレンの除去をしっかりしたい人については、TK-CJ23が向きます。
これは、従来通り半年に1回のカートリッジの交換をする場合、TK-CJ23の方がコスパが良くなるためです。
ただ、TK-CJ23は本体もカートリッジもすでに生産を終了しています。
在庫分のみの販売になるので、欲しい人は早めの購入がおすすめです。
まとめ
Panasonic(パナソニック)の蛇口直結型浄水器「TK-CJ23」と「TK-CJ24」の最大の違いは、カートリッジの寿命です。
先代のTK-CJ23用の半年に対して、後継機のTK-CJ24は1年に1回カートリッジの交換で済みます。
ただ、TK-CJ24のカートリッジはTK-CJ23に取り付け可能です。
また、どちらも19成分除去できるものの、うち2成分の除去はTK-CJ24も半年間しかできません。
2成分の除去の影響が気にならない人にはTK-CJ24の方がコスパが良くおすすめです。
一方で、2成分の除去が気になる人は、TK-CJ23の本体とカートリッジを使った方が現状はコスパが良いです。
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