クーラーは苦手だけどさすがにこの暑さは耐え難い。
そんな時は、暖房使用時にも使えてコンパクトなものが多い「サーキュレーター」を長年愛用していました。
ただ、体に直接風を当てるとなると、サーキュレーターの直線的で強い風は、心地よいとは言えません。
そんな中出会ったのが、今回紹介する山善の扇風機「AHX-FGD301」です。
扇風機購入の個人的一番の弊害だった、「収納場所を取る」を解消したアイテムです
★ コンパクトに収納できる扇風機を探している人
★ シンプルでおしゃれな機能性の高い扇風機が良い人
山善「AHX-FGD301」とは?
山善の「AHX-FGD301」は、従来の扇風機の約3分の1というコンパクトサイズで収納できる、DCタイプの扇風機です。
直径30cmの9枚羽が、柔らかな風を届けてくれます。
しかも、サーキュレーター的な使い方もできるため、なんなら冬場も使えます。
仕様詳細
- 電源(ACアダプター):AC100-240V(50/60Hz)
- 消費電力:19W(50/60Hz)
- 本体サイズ:幅35×奥行35×高さ64/92cm(ハイポジション時/ローポジション時)
- 羽根サイズ:羽根径30cm×9枚
- 本体重量:3.3/3.1kg(ハイポジション時/ローポジション時)
- 電源コード長さ:約1.6m
- 上向き角度:最大90度(手動)
- 左右自動首振り:30・60・90・120度
- DCモーター搭載
- 風量:8段階
- 切タイマー:1・2・4・6時間
- リモコン付
- リズム風機能搭載
- メーカー保証:1年間
型番について
2023年2月に、型番が「AHX-FGD30」から現行の「AHX-FGD301」に変更されています。
その際には、持ち手の形状を変更したそうですが、仕様はほぼ同じです。
さらに、実店舗で販売されている場合の型番は「YHX-FGD」と、頭文字「Y」で販売されています。
頭文字「A」も「Y」も扇風機としての性能は同じで、販売場所とカラー展開が違うだけです。
また、型番が301と302が存在するものの、両者の違いは発売日のみです。
こちらの番号違いにも、扇風機としての性能に違いはありません。
つまり、下記に示した型番の扇風機は、ほぼ同じ商品です。
- AHX-FGD30(持ち手が少し違う)
- AHX-FGD301
- YHX-FGD301
- YHX-FGD302
ただ、型番によって色展開や販売場所、さらに言うなら、価格やポイント還元率に違いがあります。
ほぼ同じだからこそ、一番お得に好みなカラーの扇風機を購入できる場所を探すのがおすすめです。
▽ 我が家は、ブラックを最安値で買えるAmazonを利用しました。
また、同じ様にコンパクト収納可能な扇風機のミニサイズバージョン「YLX-EHD25」もあります。
よりコンパクトな点に惹かれたものの、思った以上に風の肌触りが違い、よりサーキュレーター的です。
我が家では柔らかな風を理由に、大きめサイズを購入しました。
▽ 「YLX-EHD25」の詳細はこちらから。
AHX-FGD301の特長
山善の扇風機「AHX-FGD301」を実際に使ってみて感じたメリットをまとめました。
- コンパクトに収納できる
- DCモーターで電気代が安上がり
- 風量を8段階から選べる
リズム運転にも対応 - 首振りの角度を4段階から選べる
- 完全上向き送風ができる
- オフタイマー・セーフティー機能付き
- 取っ手付きで持ち運びやすい
- 操作部がハイポジションでリモコン付き
- お手入れしゃすい
- インテリアに馴染むおしゃれなデザイン
以下で、それぞれの詳細を解説しています。
コンパクトに収納できる
最大の魅力は、従来の扇風機の約3分の1の高さまで小型化できるところ。
土台にリモコン・支柱2本・電源アダプターを収納でき、高さはたったの23.5cmにまで小さくなります。
また、羽根部分と土台をしっかりスタッキングでき、安定感も抜群です。
しかも、小さくなるにも関わらず、支柱を1or2本、最後に本体をはめたらあっという間に組み立てられます。
かなりの不器用な私でも、組み立てに困ることは一切なかったです。
また、小型化した扇風機を収納できる巾着袋まで付いています。
こちらの袋に入れておけば、保管時にホコリをかぶる心配もありません。
DCモーターで電気代が安上がり
交流を使うACモーターよりも消費電力が少なく済む、直流タイプのDCモーター搭載の扇風機です。
設計上の消費電力は19W、1時間運転時の電気代の目安は約0.6円となっています。
要は、1日8時間使った場合約5円、1ヶ月毎日8時間使っても140円ちょっと!
風量の設定次第で詳細が変わってくる可能性はありますが、これなら節約志向の人でも電気代をそれほど気にせず使えますね。
風量を8段階から選べる
風量設定は、8段階用意されています。
そよ風のような優しい微風からパワフルな風まで、シーンに合わせて使い分けられます。
風量最弱時は運転音がほぼ気にならない静かさゆえ、就寝時の使用にもぴったりです。
一方で、最大風速は分速124mまで対応。
風の届く距離の測定値や対応畳数の設定も特にないそうですが、体感としては広めのリビングでも十分使えると思います。
リズム運転にも対応
自動で風の強さを変えてくれる、リズム運転にも対応しています。
ただ、設定方法が少々わかりにくいのはマイナスポイントかも。
本体の操作パネルからリズム運転を設定する場合、風量ボタンを「ピッ」と音が鳴るまで長押しします。
風量を示す青色のインジゲーターが、点灯から点滅に変わったらリズム運転が設定できている証拠です。
また、解除する時も同様に風量ボタンを長押しすればOKです。
一方で、リモコンから設定する場合は「♪」ボタンを軽く押せば、リズム運転を開始できます。
首振りの角度を4段階から選べる
左右のスイングは、30・60・90・120度の4段階から好きな角度に設定できます。
また、スイングなし、0度状態でのスポット運転も可能です。
部屋全体に風を送るのはもちろん、局所的に風を送るなど、さまざまな使い方で暑さをしのぐサポートをしてくれます。
ちなみに、段ボール箱内部に、左右自動首振り運転に関するお知らせが添えられていました。
初回と一度通電が切れた最初の首振り運転時は、首を最大まで振った後、一度首が止まってしまうそうです。
我が家の購入品も結構な時間一度首が停止するも、少し待ったら動き出し、その後はスイスイ首振ってます。
言われないとちょっと初期不良を疑いたくなる仕様です。
故障ではないので、初回運転時は気ままに待ちましょう。
完全上向き送風ができる
扇風機としては珍しい、完全に上向いた状態まで首が曲がる仕様です。
そのため、サーキュレーターのように、効率アップを目的としたエアコンとの併用や部屋干しのサポートにも使えます。
もちろん、サーキュレーターほどの空気循環能力は期待できないと思われます。
ただ、この仕様ゆえに、用途の幅が広そうなところも個人的には購入の後押しになりました。
オフタイマー・セーフティー機能付き
一定時間経過したら自動で電源が切れるオフタイマー機能が付いているので、就寝時の使用にぴったりです。
1・2・4・6時間から、好きな連続運転時間を選べます。
また、オフタイマー機能とは別に、運転開始から約8時間で電源が自動で切れるセーフティ機能が搭載されています。
電源を切り忘れて出かけてしまったとしても、延々動き続けることはありません。
操作部がハイポジションでリモコン付き
扇風機の操作パネルは、ベース、いわゆる下の台座部分に設けられているのが主流です。
一方で、「AHX-FGD301」の操作パネルはガード裏の高い位置にあります。
そのため、いちいちかがむことなく操作でき、小さな子供が誤操作する心配もありません。
また、リモコンも付いているので、離れたところからでも扇風機を動かせます。
ちなみに、リモコンの使用には単4電池2個が必要ですが、購入時に2個付いていました。
個人的には扱いにくいボタン電池じゃないところも地味に嬉しいポイントです。
取っ手付きで持ち運びやすい
本体背面に取っ手がついていて、持ち運びやすいところも魅力です。
この取っ手は、型番「AHX-FGD30」から「AHX-FGD301」に変更された際、唯一進化したポイントでもあります。
本体重量3.3kgとそこそこに重さがあるものの、扇風機は意外と動かしたくなるもの。
そんなちょっとした移動がしやすい「AHX-FGD301」であれば、家の好きな場所に気軽に持って行けます。
お手入れしやすい
前ガード・後ガード・羽根はすべて、工具なしで取り外せます。
推奨されているお手入れ方法は、ソフトブラシや柔らかいふきんで汚れやホコリを落とすというもの。
また、落ちにくい汚れは本体や支柱、ベースを含めた全パーツ、食器用洗剤を薄めたものを使って拭いてもOKだそうです。
扇風機はすぐにホコリがたまる上に、掃除が面倒なイメージがあったので、これは嬉しい仕様です。
インテリアに馴染むおしゃれなデザイン
見た目に関する感想は個人差が大きい部分ではありますが、個人的にはおしゃれなデザインだと感じています。
主張のないシンプルさが気に入っています。
カラーも、ホワイト・ブラック・グレージュの3色を展開。
自分好み、あるいは部屋のテイストに合ったものを選ぶことができます。
AHX-FGD301の気になる点
山善の「AHX-FGD301」は、魅力的な扇風機ではあるものの、満点かと言われると気になるところがあるのも事実。
個人的には、
- 上下の向きは手動でしか変えられない
- 低い位置に風を届けにくい
- 操作性がイマイチ
- 静音性能はそこそこ
- 価格がやや高め
の5点が気になりました。
上下の向きは手動でしか変えられない
完全上向きからちょこっと下向きまで、上下方向の可動域もそこそこ広めな設計です。
ただ、この上下方向の角度調節は手動式で、上下方向の首振り運転機能は備わっていません。
上下方向に首振り運転させたい人には、「AHX-FGD301」は不向きです。
ちなみに、私自身は扇風機の上下方向の首振り機能は使えたとして、角度調整にしか使ったことがありません。
首振り機能がついているとエイッと手で動かすのも気が引け、いつも様子を見つつ角度調整する必要があるのを面倒に感じていました。
ゆえ、個人的にはこの特徴をメリットと感じているものの、人によっては気になるかもしれません。
低い位置に風を届けにくい
本体の高さは、支柱1本使うか2本使うかによる2種類、64cmと92cmにしか調整できません。
しかも、上向きは得意ですが、下についてはちょこっと下向きが限界です。
一番下まで首を下げたときの写真が下記です。
なので、それなりに距離がないと低い位置への送風はできません。
私自身はその点を不便に感じたことは今のところないものの、用途によっては使いにくい可能性があります。
操作性がイマイチ
本体の操作パネルを使った場合、風量・首振り角度・タイマーの設定時間を、それぞれひとつのボタンで操作します。
要は、所望の風量・角度・時間になるまで何度もボタンを連打する必要があります。
しかも、押しすぎた場合、マイナス1することはできません。
再びボタンを押し続けてぐるっと一周しなければなりません。
ゆえ、操作パネルがシンプルでわかりやすいデザインに仕上がっているものの、プラスとマイナスが付いていたらより嬉しかったかも。
ちなみに、リモコンの風量はプラスマイナス式なので操作しやすいです。
一方で、角度や時間については連打式。
もはや今どの設定になっているかも、ガード裏のパネルを見ないとわからなくなってしまいます。
なお、前回の終了時と同じ設定で運転を開始するメモリー機能が付いています。
いつも同じモードで使う人であれば問題ないものの、操作性抜群の扇風機ではありません。
静音性はそこそこ
風量8段階のうち、モーター音が気にならないのは最弱とその次くらいまでです。
このあたりの風量設定の場合、1mほど距離があると微風しか届きません。
3以上の風量にすると、徐々にモーター音が大きくなり気になる人は気になるかも。
個人的には最大風量でも特別うるさいと感じることはなかったものの、すごく静音性に優れているわけではありません。
価格がやや高め
上記は、今回購入した「AHX-FGD301(BK)」のAmazonでの販売価格の推移です。
もちろん、購入場所やタイミング、カラー、細かい型番によって販売価格は違います。
ただ、Amazon以外を含めても、いずれも11,000円~15,000円ほどで販売されています。
個人的には、機能性が高いので、コスパが悪いとは思いません。
ただ、電気代の節約がモチベーションだとするとペイするのはかなり先の話になります。
また、安い商品ではないので、詳細の仕様を確認してから購入するのがおすすめです。
▽ 値段が気になる人にはコンパクト収納可能なAC版がおすすめ!半額以下で買えます。
使ってみた感想
個人的には、買って良かったです。
気になるところは多少あるものの、それ以上の良さをもたらしてもらってるな、と。
実際、Amazonの評価は星5個満点に対して2023年7月現在3.9!
色やサイズ違いの製品を含んだレビューにはなりますが、全234件の評価の85%が星3以上を占めています。
多くのユーザーが満足している、自信を持っておすすめできる扇風機です。
まとめ
山善の「AHX-FGD301」は、従来の扇風機の約3分の1まで小型化して収納できます。
扇風機がかさばるのが気になっていた人に、ぴったりです。
しかも、見た目がおしゃれで機能性も抜群。
さらに、ACモーターゆえの電気代の安さも「AHX-FGD301」の魅力です。
ただ、上下方向、特に低い位置に風を届けるのが苦手で、操作性や静音性はそこそこ、さらに価格も高めです。
個人的にはその価格以上の価値がある商品だと感じているものの、メリット・デメリットを理解した上で購入するようにしましょう。
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