2023年6月、ECOVACS(エコバックス)が最新のハイスペックロボット掃除機「DEEBOT T20 OMNI」を発売しました。
が、まさかの同年9月に、さらなるハイスペックロボット掃除機「DEEBOT X2 OMNI」が登場!
怒涛の展開に驚いた人も多かったのでは?!
DEEBOTの購入を検討していた我が家はまさにそうでした。
そこでここでは、DEEBOTの購入に向けて、T20とX2の違いを徹底調査した結果を紹介しています。
我が家同様購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
▼ 2023年6月発売のDEEBOT T20 OMNIはこちらから。
▼ 2023年9月発売のDEEBOT X2 OMNIはこちらから。
》2024年4月発売の新作DEEBOT T30 PRO OMNIとの違いはこちらから。
目次
DEEBOT T20とX2の違い
DEEBOT T20 OMNIもDEEBOT X2 OMNIも、2023年に発売されたばかりのハイスペックロボット掃除機です。
ただ、2023年6月発売のT20に対して、9月に発売されたX2の方が基本的に高性能です。
DEEBOT X2 OMNIはT20と比べて、
- 掃除能力がアップ
- サイズがコンパクト
- マッピングに新技術を搭載
- 障害物を回避するシステムが違う
- モップをリフトアップする高さが6mmアップ
- 2mm高い段差を乗り越えられる
- X2のみ見守りカメラやペットフレンドリーモード付き
- 細かな仕様が違う
- 価格が高い
という9つの違いがあります。
以下で、9つの違いそれぞれの詳細を解説しています。
掃除能力がアップ
T20 OMNI | X2 OMNI | |
---|---|---|
本体の形 | 丸型 | スクエア型 |
メインブラシ | 幅16.8cm | 幅20cm |
吸引力 | 6000Pa | 8000Pa |
X20 OMNIは、DEEBOT初の「四角形」をしたロボット掃除機です。
これまでの丸型と違うスクエアタイプのロボットゆえ、壁際や部屋の隅の掃除がより得意になりました。
また、合わせて、メインブラシの幅が+3.2cm大きくなり、サイドブラシの仕様やモップの端カバー率も1.5cm上がっています。
その結果、単位面積当たりの清掃範囲が95%から99.77%にまでアップ!
95%でも正直十分すぎる掃除能力ですが、より一層部屋を隅々までピカピカに掃除してくれるようになっています。
さらに、吸引力についても6000Paに対してX2 OMNIは8000Paと、3割ちょっとパワーアップしています。
一般的なロボット掃除機は3000Paでも高性能と言われていることを踏まえると、T20 OMNIも十分ハイスペックです。
ただ、清掃範囲のカバー率・吸引力とも圧倒的にX2 OMNIに軍配があがります。
サイズがコンパクト
T20 OMNI | X2 OMNI | |
---|---|---|
ステーション | 幅44.8×奥行43.0×高さ57.8cm | 幅39.4×奥行44.3×高さ52.75cm |
掃除機本体 | 丸型 直径36.2cm・高さ10.35cm | スクエア型 幅32.0×奥行35.3×高さ9.5cm |
DEEBOTの基地となるステーションも本体も、X2 OMNIの方が小さくなっています。
奥行きは少しだけ大きくなっているものの、ステーション全体が一回り小さくなり、部屋に与える圧迫感が少なく済みます。
本体についても小型化しているにも関わらず、掃除能力に直結するメインブラシが大きくなっているのも嬉しいポイントです。
また、掃除機本体の高さが10.35cmから業界最薄の9.5cmに低くなったのも、大きな違いと言えます。
数字としては1cmにも満たない変化ですが、家のソファーやベッドの下は10cm前後のものが多いです。
T20が入れない場所も、X2 OMNIなら掃除できるケースが十分ありえます。
家の中の掃除してほしい家具下の高さをチェックしてからどちらが良いか選ぶのがおすすめです。
重さについてはDEEBOT T20 OMNI(本体:4.4kg・ステーション:14kg)に対して、X2の公式の数字は見つかりませんでした。
ただ、重さについても少し軽くなっていると思われます。
マッピングに新技術を搭載
X2 OMNIは、T20 OMNIよりバージョンがひとつ上のマッピング機能が搭載されています。
T20 OMNIのTrue Mapping2.0に対して、X2 OMNIはTrue Mapping3.0。
3.0では業界初のLiDARを採用することで、素早く効率的な掃除を実現するマッピング作りにより長けています。
ただ、T20 OMNIが搭載しているTrue Mapping2.0についても、十分高性能です。
一般的なロボット掃除機に採用されているLDS技術の約4倍の反応速度を誇ります。
True Mapping3.0はLDS技術の約24倍の反応速度があるため、比較すると劣るには劣ります。
とはいえ、T20 OMNIも、十分ハイスペックなマッピング性能を有するロボット掃除機です。
また、掃除を繰り返すほど家具や床の状況を学び、より正確かつ効率的な掃除を実現してくれるところも共通した特長です。
障害物を回避するシステムが違う
障害物を回避するシステムが、DEEBOT T20とX2OMNIは全く違います。
- DEEBOT T20 OMNI:TrueDetect 3D 3.0
- DEEBOT X2 OMNI:AIVI 3D 2.0
T20 OMNIは、光を使って障害物との距離を測って回避する「TrueDetect 3D 3.0」を採用しています。
間取り把握や障害物をリアルタイムで3Dスキャンする能力にも長けているのが特徴です。
一方で、X2 OMNIは、2台のカメラとAI学習能力により障害物を識別。
これにより、大きな家具やペットの餌のような小さな障害物まで的確に見極めます。
ただ、この障害物回避システムは仕組みが全く違うため、公式HP上にどちらがより長けているかの明記はありません。
ユーザーの口コミからすると、どちらも障害物を回避する十分な能力を備えたロボット掃除機と言えます。
モップを自動リフトアップする高さが6mmアップ
DEEBOT T20にもX2 OMNIにも、モップを自動でリフトアップする機能が付いています。
そのため、水拭きしたい場所としたくない場所の掃除を、モップを取り外す手間をかけずして一気に済ませてもらえます。
この際のモップをリフトアップする高さが、T20は0.9cm・X2は1.5cmと、6mmパワーアップ!
畳や薄い普通の絨毯であれば0.9cmで十分ですが、毛の長い絨毯などがある場合、1.5cmリフトアップしてくれると安心です。
2mm高い段差を乗り越えられる
DEEBOT T20 OMNIが乗り越えられる段差は約2cm。
これは、最新のハイスペックロボット掃除機の平均的な数字です。
一方で、DEEBOT X2 OMNIは、約2.2cmまで段差を乗り越えられます。
ただ、この2mmにどこまで意味があるかは自宅の作りによります。
家の作りによっては、この2mmの違いによって掃除してもらえる範囲が変わる可能性があるためです。
家の中に気になる段差がある場合、事前に高さをチェックしておくと安心です。
X2のみ見守りカメラやペットフレンドリーモード付き
見守りカメラとして使えるのは、DEEBOT X2 OMNIのみです。
X2 OMNIであれば、ロボット掃除機に搭載されたカメラからの映像をいつでもどこからでも確認できます。
また、ペットの毛の効率的な掃除など、ペットがいる家にぴったりなクリーニングモードを搭載しているのもX2 OMNIだけです。
毛が多いペットを飼っている人にぴったりなのは、DEEBOT X2 OMNIです。
細かな仕様が違う
DEEBOT T20とX2 OMNIの仕様には、そのほかにも細かな違いがあります。
細かな違いをまとめたのが以下です。
T20 OMNI | X2 OMNI | |
---|---|---|
作動音 | 66~68㏈ | 64.9~65.5㏈ |
ダストボックス | 300ml | 420ml |
汚水タンク | 4L | 3.5L |
最大連続稼働時間 | 260分 | 212分 |
充電時間 | 約6.5時間 | 約5.5時間 |
カラー展開 | ホワイト×シルバー | 2種類(黒と白) |
作動音の違いはほぼ判らないレベルで、どちらも掃除機としてはかなり静音性に長けています。
ダストボックスはX2の方が交換頻度が少なく済むものの、300mlのT20 OMNIでもおおよそ60日に1回の交換で十分です。
一方で、X2のほうが汚水タンクが小さく、最大連続稼働時間が短いですが、充電が素早く済みます。
とはいえ、汚水タンク内の水は、掃除が終わるたびに捨てる必要があるので気にする必要のない違いと言えます。
また、家の広さにもよりますが、212分以上連続運転することはまずなく、1回の掃除で充電ゼロになることはまずありません。
連続稼働時間で劣るDEEBOT X2 OMNIでも、吸引だけなら435m²・吸引と水拭きしても242m²まで一度に掃除できます。
つまり、ここにあげた違いは、いずれもそこまで気にする必要のないものばかりです。
唯一気になる人には気になる違いとしては、黒色があるのはDEEBOT X2 OMNIだけという点。
どちらもすっきりとしたインテリアに馴染みやすい見た目をしているものの、黒が良い人はX2一択となります。
価格が高い
DEEBOT T20 OMNIとX2 OMNIの公式ショップでの販売価格は2023年現在、
- DEEBOT T20 OMNI:税込み179,800円
- DEEBOT X2 OMNI:税込み239,800円
となっています。
高性能になった分だけ、X2はT20より4万円高値です。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングにもECOVACS(エコバックス)の公式ショップがありますが、販売価格は基本いずれも同じです。
ただ、最新機種の登場の影響を受けて、DEEBOT T20 OMNIは最近セール価格で販売されるケースが増えています。
以下は、AmazonのDEEBOT T20 OMNIの販売価格の変動を示したグラフです。
最近では定価約18万円に対して、15万円をきるセールがたびたび実施されています。
発売されたばかりのDEEBOT X2 OMNIが、セール価格で販売されたことは現状ありません。
DEEBOT T20 OMNIも2023年に発売されたばかりの新機種でありながら、本来よりお得に買いやすくなりつつあります。
DEEBOT T20とX2の共通機能
DEEBOT T20とX2 OMNIには、ハイスペックロボット掃除機と呼ぶにふさわしい共通した機能が5個あります。
- 自動で掃除機がけと雑巾がけをしてくれる
- 4種類の掃除モードに対応
- モップの自動洗浄と熱風乾燥機能を搭載
- 専用アプリから操作できる
- 音声アシスト付き
以下で、共通した機能5個の詳細を解説しています。
自動で掃除機がけと雑巾がけをしてくれる
改めて言うまでもなく、DEEBOT T20もX2 OMNIも、全自動で掃除機がけから雑巾がけまでしてくれるロボット掃除機です。
その際にすべきことは、水拭きに使う水のタンクへの補充と汚水を捨てるくらいです。
ちなみに、吸引力はX2 OMNIが上ですが、水拭きには同じ「OZMO Turbo 2.0回転式モップシステム」が採用されています。
2つのモップを1分間180回回転させ、床に圧力をかけながら頑固な汚れをしっかり落としてくれます。
勝手に家中をきれいにして、ステーションに戻ってごみを集め、自ら充電まで自動でしてくれる賢すぎるロボット掃除機です。
4種類の掃除モードに対応
DEEBPT T20もX2 OMNIも、4つから好きな掃除モードを選べます。
- 同時に吸引と水拭き清掃
- 吸引の後に水拭き清掃
- 吸引清掃のみ
- 水拭き清掃のみ
ニーズに合った掃除モードを簡単に使い分けることができます。
モップの自動洗浄と熱風乾燥機能を搭載
DEEBOTの特徴であるモップ自動洗浄と乾燥機能は、T20とX1に共通して備わってます。
洗浄に55度の温水を使うことで、モップの汚れを徹底して落としてくれます。
また、どちらも同じ熱風乾燥を採用しており、乾燥時間を2~4時間から選べます。
完全乾燥にこだわる人は長めに設定するなど、好みに合わせて細やかなカスタマイズが可能です。
専用アプリから操作できる
DEEBOT T20もX2 OMNIも、基本専用アプリ「ECOVACS HOME」から操作します。
どちらも同じアプリを使って動かすため、操作性に違いはありません。
簡単に細かい掃除の設定もでき、掃除のたびに通った場所などを確認することもできます。
日々学ぶ様子も感じ取れ、訂正したい部分は学び直してもらうこともでき、非常に便利です。
声で動かせる
DEEBOT T20もX2 OMNIも、AI音声アシスタント機能「YIKO(イコ)」対応です。
「OK YIKO(イコ)」の後に「台所を掃除して」などと言えば、その通りに掃除を開始してくれます。
また、DEEBOTのロボット掃除機は、AlexaやGoogleアシスタントも連携可能です。
普段AlexaやGoogleアシスタントを使っている人は、連携するとそちらからDEEBOTを動かせます。
DEEBOT T20とX2どちらがおすすめ?
DEEBOT T20 OMNIもDEEBOT X2 OMNIも、最先端技術が搭載されたハイスペックな吸引と水拭きの二役をこなすロボット掃除機です。
ただ、同じシリーズの製品ではないものの、DEEBOT X2 OMNIの方が、確実にT20 OMNIよりハイスペックです。
値段が同じなら迷わずDEEBOT X2 OMNIをおすすめするものの、機能の違いに価格差の価値を見出せるかがポイントです。
特に、最近の購入額は、発売当初の定価の価格差4万円以上の違いが生じるケースが多くなっています。
以下に、その事実を踏まえたうえで、T20とX2それぞれをおすすめする人の詳細をまとめました。
T20 OMNIがおすすめの人
- 掃除機がけと雑巾がけから解放されたい人
- 松竹梅の竹に安心感を覚える人
- 見守りカメラがいらない人
- 割引率が高い家電に魅力を感じる人
- 予算15万円以内で買える最新のロボット掃除機が良い人
DEEBOT T20 OMNIは、2023年6月に発売されたばかりの最新の2in1ロボット掃除機です。
X2 OMNIに比べると性能は劣るものの、ECOVACS(エコバックス)が手掛けるロボット掃除機の2番手。
いわゆる、松竹梅の竹に位置しているバランスの良さも魅力です。
見守りカメラを無駄に感じる人にとってはスマートな作りとも言え、X2の登場によってセール対象になることも増えています。
タイミングが良ければ、定価18万円のT20 OMNIを税込み15万円以下で買えることもあります。
定価に対するお得感に惹かれる人にもぴったりです。
X2 OMNIがおすすめの人
- ハイスペックな最新家電を使って家中をピカピカにしてもらいたい人
- 隙間が9.5~10cmの掃除してほしい家具がある人
- ロボット掃除機に上限なく予算をかけられる人
- 見守りカメラとして使いたい人
- ペットを飼っている人
DEEBOT X2 OMNIは、2023年9月に発売されたばかりのECOVACS(エコバックス)の最上位ロボット掃除機です。
ほかのメーカーの吸引+水拭きを備えた2in1ロボット掃除機の中でも、トップレベルの高スペックを誇ります。
そのため、予算に余裕があり、最上位のロボット掃除機で家中をピカピカにしてほしい人にはX2がぴったりです。
また、高さ9.5cmという業界最薄のコンパクト設計を採用。
さらに、見守りカメラとして使えるのも、ペットがいる家庭にぴったりなモードで掃除できるのも、DEEBOT X2 OMNIだけです。
我が家は「DEEBOT T20 OMNI」を購入
我が家は、迷いに迷って「DEEBOT T20 OMNI」を購入しました。
X2の掃除能力の高さには惹かれたものの、コンパクト化や段差を乗り越える能力の向上にあまり意味を見出せず。
また、見守りカメラも使う予定がありませんでした。
そのうえで価格差を踏まえると、「DEEBOT T20 OMNI」でも我が家には十分と判断しました。
購入時に定価の4万円ではなく7万円以上の価格差があった点も、後押しになりました。
実際に使ってみても、その判断は正解で十分家中をきれいにしてくれて基本大満足!
もちろん、懐事情に余裕があったらX2 OMNIを買いたかったというのが本音です。
ただ、我が家にはDEEBOT T20 OMNIも十分なスペックのロボット掃除機だと感じています。
本当に家の掃除が楽になり感謝でいっぱいです!
》使って感じた購入前に知っておくべきメリット・デメリット詳細はこちらから。
DEEBOT T20とX2の違いまとめ
DEEBOT T20もX2 OMNIも、掃除機がけと雑巾がけを自動でこなしてくれるハイスペックロボット掃除機です。
どちらも2023年発売さればかりで、最新技術が搭載された機能性の高さが魅力です。
ただ、掃除性能やコンパクトさなど、よりハイスペックなのは間違いなくDEEBOT X2 OMNI!
見守りカメラとして使えるのも、DEEBOT X2 OMNIだけです。
一方で、その分だけ定価で4万円、さらに最近の販売価格にはより大きな差が広がりつつあります。
どちらが合うかの決め手は、性能の差に価格差の魅力を見出せるかどうかです。
ぜひ本記事をDEEBOTの機種選びの参考にしてもらえたら嬉しいです!
》もう少し予算をおさえたい人にはDEEBOT T20e か T10 OMNIがおすすめです。
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