G913 vs G PRO Xを徹底比較!今買うならどっち?

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2023年10月13日にLogicool(ロジクール)から新作ゲーミングキーボード「PRO X TKL(通称G PRO X)」が発売されました!

「PRO」の後継機とのことですが、見た目はむしろロジクールの名機と名高い「G913 TKL」に似ています!

そこでここでは、新作「PRO X TKL」と「G913 TKL」の違いを徹底的に比較した結果を紹介。

違いを踏まえてそれぞれがどんな人におすすめかを解説しています。

▼ G913 TKLはこちらから。

▼ PRO X TKLはこちらから。

ここで紹介しているのは、G PROシリーズの最新キーボード「PRO X TKL(型番:G-PKB-003)」です。
また、G913についてはテンキーレス版の「G913 TKL」です。
特に、G PROシリーズのキーボードはややこしいのでご注意ください。

》買い間違い多発中?!G PROシリーズのキーボード購入時の注意点はこちらから。

【G913 vs G PRO X】違い

この記事を読めばG913とGPROXの違いが知れることがわかる写真

2023年現在、Logicoolで無線・テンキーレスのハイエンドゲーミングキーボードを買うなら、「G913 TKL」と「PRO X TKL」の2択です。

》有線だけで良い人が選ぶべきは、「G813」か「PRO」です!

そんなG913 TKLとPRO X TKLには、8個の違いがあります。

  • キーのスイッチタイプが違う
  • G913 TKLのほうが1.2cm薄い
  • PRO X TKLはバッテリー寿命25%アップ
  • クリッキーがあるのはG913 TKLだけ
  • テンキーありがあるのはG913 TKLだけ
  • マゼンタ色があるのはG PRO X TKLだけ
  • 接続端子が違う
  • 専用キャリーケース付きはPRO X TKLだけ

以下で、違い8個の詳細を解説しています。

キーのスイッチタイプが違う

薄型GLスイッチとGX+ROMER-Gのイメージ図
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP

G913とPRO X TKLの一番の違いは、キーのスイッチタイプ。

どちらもメカニカルスイッチなところは共通です。

ちなみに、メカニカルスイッチというのは、接点が底ではなく軸の側面にあり、キーを押し込まなくても入力を検知できるのが特徴です。

G913とPRO XTKLが搭載しているキーのスイッチタイプの違いを、以下にまとめました。

機種スイッチタイプ耐久性AP特徴
G913 TKL薄型GLスイッチ5000万回打鍵1.5mm従来と同じ速度・精度を半分の高さで実現。
自然な手の配置が可能。
PRO X TKLGX+ROMER-G7000万回打鍵1.9~2.0mmクラシカルなメカニカルの形・感触を踏襲しつつ、25%高速で40%耐久性up。

G913は薄い「薄型GLスイッチ」を、PRO X TKLは速度と耐久性に長けた「GX+ROMER-G」を採用しています。

応答速度に直結すると言われるキーを押したときに入力が反応する位置、「AP(アクチュエーションポイント)」。

薄型GLスイッチ(G913 TKL)は1.5mmに対して、GX+ROMER-G(PRO X TKL)は1.9~2.0mmです。

応答速度に関しては、G913 TKLの方がより素早い反応を期待できます。

実際、応答速度を調査したこちらのページでも、G913 TKLはGX+ROMER-G搭載のPRO X(現PRO)より速い結果となっています。

一方で、その特徴は、キークリックがリセットされるのはPRO X TKLの方が速いと言い換えることも可能です。

さらに、耐久性についてはPRO X TKLの方が40%も高め。

また、好みにもよりますが、一般的に長い方が良いと言われる打鍵感も、PRO X TKLの方が良く感じやすい作りをしています。

G913 TKLのほうが1.2cm薄い

Logicool G G913 TKLと PRO X TKLの厚みの違いがわかる写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP

スイッチの厚みが異なるので、当然本体の厚みも違います。

G913はたったの2.2cm・G PRO X TKLは3.4cm、1.2cmG913の方が薄いです。

全体のサイズ感は、以下の通りです。

  • G913 … W36.8cm × D15cm × H2.2cm
  • G PRO X TKL … W35.2cm × D15cm × H3.4cm

なお、G913 TKLの魅力に、薄いがゆえに自然な形で手の配置をしやすいとあります。

確かにそうではあるものの、この高さの差についてはリフトレストなどを買えば解決できます。

あまり気にすべき差ではありません。

一方で、厚みのあるPRO X TKLのほうが、幅が1.6cmだけコンパクトになっています。

が、これまたかなり小さい違いなので、パッと見気づかないレベルの差です。

PRO X TKLはバッテリー寿命25%アップ

2020年発売のG913 TKLより、2023年発売のPRO X TKLの方がバッテリー寿命が優れています。

機種バッテリー寿命
G913 TKL40時間
PRO X TKL50時間

G913 TKLのバッテリー寿命40時間に対してPRO X TKLは50時間と、25%寿命がパワーアップ!

ちなみに、この時間はいずれもギラギラのLEDフル使用時のバッテリー寿命です。

LEDをすべてオフにすれば、G913 TKLでも最大1100時間連続使用可能です。

PRO X TKLのライトオフ時のバッテリー寿命の公式の数値は見つからなかったものの、より一層長く使えるはずです。

ただ、G913 TKLが我が家にはあり、ほぼ毎日日中3年間触り続けていますが、未だに充電は約20日に1回で済んでいます。(LED完全オフ)

より一層充電不要になったのは間違いないものの、G913 TKLのバッテリー寿命も不便を感じるスペックではありません。

クリッキーがあるのはG913 TKLだけ

Logicool G G913 TKLに搭載されている薄型GLスイッチ(タクタイル・リニア・クリッキー)の写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP

Logicool(ロジクール)のゲーミングキーボードのキーは、3種類から選べる機種がほとんどです。

  • タクタイル … カクっとした押した感触が特徴【定番一番人気】
  • リニア … 底に近づくほどリニアに重くなる押し心地と静音性の高さが特徴
  • クリッキー … 音を出すパーツ入りで大きなカチカチ音と押した感覚の強さが特徴

一方で、G PRO TKLで販売されているのは、2つのキータイプしかなくクリッキーがありません。

押した感の強さが魅力のクリッキーは、わざわざ音が出るパーツが入っているので人が周りにいる場所での使用には不向きです。

ちなみに、触れることはできないものの、キーストロークは公式HPのこちらのページですぐ聞けます。

ただ、PRO X TKLはキースイッチを交換可能です。

別売りのスイッチには、タクタイル・リニア・クリッキーの3種類があるので、PRO X TKLをクリッキー仕様にも実はできます。

とは言え、交換はなかなかに面倒で、キーボード代とは別に追加で1万円弱かかることになります。

逆に、G913 TKLはキースイッチを交換できない点にもご注意ください。

》どのキースイッチか迷っている人はこちらを参考にしてみてください!

テンキーありがあるのはG913 TKLだけ

Logicool G G913 TKLとG913の写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP

G913 TKLには、テンキーがある「G913」があります。

一方で、PRO X TKLには、テンキーありバージョンがありません。

というか、G PROシリーズのゲーミングキーボードは、テンキーありタイプが販売されたことがそもそもないです。

その事実を踏まえると、PRO X TKLのテンキーありバージョンが今後発売される可能性は限りなくゼロに近いと言えます。

テンキーあり・ワイヤレス接続できるハイエンドなゲーミングキーボードが良い人は、「G913」を選びましょう。

マゼンタ色があるのはPRO X TKLだけ

G913 TKLもPRO X TKLも、キータイプのほか、色にも種類があります。

現在販売されている色・キータイプの全ラインナップをまとめると以下になります。

【G913 TKL】

  • カーボン(タクタイル)
  • カーボン(リニア)
  • カーボン(クリッキー)
  • ホワイト(タクタイル)

【PRO X TKL】

  • ブラック(タクタイル)
  • ブラック(リニア)
  • ホワイト(タクタイル)
  • マゼンタ(タクタイル)

G913はカーボンと表現していますが、こちらはLogicool定番の黒色ととらえて問題ありません。

どちらも黒と白を展開している一方、マゼンタ色があるのはPRO X TKLだけです。

ロジクール 公式ストア
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この鮮やかなピンクは、好きな人にはたまらない色味ですよね。

ただ、一覧を見てわかる通り、定番色「黒」以外のキーボードにあるのはキータイプ「タクタイル」のみな点にご注意ください。

高価なキーボードを買うなら、できれば見た目以上に打ち心地にこだわるべきです。

PRO X TKLであればキースイッチの交換は可能なものの、出費も手間もかかります。

自分好みのキータイプがタクタイルだった場合に限り、好みの色を選ぶことを基本おすすめします。

接続端子が違う

キーボードにある充電あるいは有線使用時用の接続端子。

2020年発売のG913 TKLと2023年発売のPRO X TKLには、時代を感じさせる違いがあります。

  • G913 TKL … micro USB Type-B端子
  • PROX TKL … USB Type-C端子

発売年が古いG913 TKLは、いにしえの「micro USB Type-B端子」仕様です。

LogicoolG913の接続口がmicroUSBであることがわかる写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP:G913 TKLの接続端子がわかる写真

付属のケーブルがあるのでそれを使えば良いと言えばそうです。

ただ、このmicro USB Type-B端子が使われている点は、G913 TKLユーザーの間でかなり不評です。

G913 TKLは、接続部をUSB Type-C端子に変更しただけのバージョンを発売すべきとしょっちゅう言われています。

専用キャリーケース付きはPRO X TKLだけ

Logicool G PRO X TKLについてくるキャリングケースの写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP:PRO X TKL付属のキャリーケースの写真

専用キャリーケースが付いてくるのは、PRO X TKLだけです。

そもそも、Logicool GのPRO(プロ)シリーズは、プロeスポーツプレーヤーのアドバイスに基づき開発されています。

ということで、プロが大会やイベントに持ち運ぶのに便利な専用キャリーケースを特典として付けてくれるようです。

この特典が付いてくるLogicoolのゲーミングキーボードは現在このPRO X TKLだけです!

(個人的にはこれなしで数百円でも安くしてほしいというのが本音ですが。)

【G913 vs G PRO X】共通点

G913とPRO X TKLは、キースイッチの作りに決定的な違いがあります。

ただ、キースイッチの作り以外、かなりよく似たハイエンドゲーミングキーボードと言えます。

代表的な共通点としては、

  • 無線と有線どちらでも使える
  • キーの数・配置が同じ
  • 販売価格がほぼ同じ

という3つがあげられます。

以下で、この3つの詳細と、細かい共通点をまとめて紹介しています。

無線と有線どちらでも使える

G913もPRO X TKLも、無線接続でも有線接続でも使えます。

無線で採用している接続方式も同じBluetooth接続とLIGHTSPEED接続の2つです。

  • Bluetooth接続:レシーバーがいらない・速度が少し遅い
  • LIGHTSPEED接続:レシーバーがいる・速度が速い:ゲーム向き

一度に2つのデバイスに接続できて、ボタンひとつで切り替え可能なところも同じです。

G913 TKLを長らく使っていますが、LIGHTSPEED接続でPCゲームをして遅延が気になったことはありせん。

実際、G913 TKLはプロeスポーツプレーヤーにも愛用者がたくさんいることでも有名なので、基本遅延を気にする必要はないかと。

対して、まだ発売されたばかりとは言えPRO X TKLはそもそも、プロお墨付きのシリーズ「G PRO」の新商品です。

また、体質やプレイするゲームによっては遅延が気になる可能性はゼロではないものの、有線で使用することもできる安心感も魅力です。

キーの数・配置が同じ

G913  TKLとG PRO X TKLは、キーの数・配置は全く同じでぱっと見よく似ています。

Logicool G G913 TKLとG PRO TKLのキーの構成が同じことがわかる写真
[出典]Logicool(ロジクール)公式HP

ちょっと端が丸っこい方が、PRO X TKLです。

G913で地味に気に入っている音量ローラー(下の写真の赤枠右)が、PRO X TKLに搭載されたのが嬉しい限り。

そのほか、メディアコントローラー(下の写真の赤枠左)も追加されています。

Logicool G PRO TKLのメディアコントローラーや音量ローラーのアップの写真
[出典] Logicool(ロジクール)公式HP

いずれも従来のPROにはなかった機能なので、G913での好評を受けて採用されたのかと。

ちなみに、Windowsキーなど指定したキーの入力をオフにできる「ゲームモードボタン」。

Logicool G G913 TKLのゲームモードボタン周辺の写真
[出典] Logicool(ロジクール)公式HP

どちらにもあるものの、ゲームモードボタンとFNを押すとゲームモードボタンがロックされるのは、PRO X TKLのみで使える独自機能です。

販売価格はほぼ同じ

Logicool公式オンラインショップでの2023年現在の販売価格は以下の通りです。

  • G913 TKL:税込み31,240円
  • PRO X TKL:税込み30,690円

定価はG913 TKLの方が少しだけ高めですが、古い分大手ECサイトで買った場合、G913の方が少し安く買えます。

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どちらもハイエンドなゲーミングキーボードと呼ぶにふさわしい価格です。

そのほかの共通点

細かな特徴にはなりますが、G913 TKLとPRO X TKLにはそのほかにも共通点がいくつかあります。

  • LIGHTSYNC RGB(カラフルに光るの)搭載
  • Fキーにマクロなどを登録できる
  • 背面のスタンドで4or8度に傾きを調整できる
  • 背面にUSBレシーバーを収納できる
  • トップケースに5052アルミニウム合金を使用

etc・・・

それにしても、ゲーミングキーボードは揃いも揃って、なんであんなにギラギラ光るのか不思議です。

もちろんオフすれば完全に光らない状態でも使えます。

あのギラギラに抵抗感を覚える人も、心配する必要はありません。

【G913 vs G PRO X】どっちがおすすめ?

バッテリー寿命や耐久性など、細かい性能は明らかに新作である「PRO X TKL」が上です。

ただ、どちらも3万円弱するハイエンドなワイヤレスゲーミングキーボードであることに違いありません。

基本的には、打ち心地が一番好みなものを選ぶのがおすすめです。

一方で、お店でちょっと触れたとしても、その少しでどれが好みが正直わからない人も多いハズ。

以下に、両者の違いを踏まえた選び方のポイントをまとめたのでぜひ参考にしてみてくださいね!

G913 TKLをおすすめする人

  • 応答速度の速いワイヤレスタイプのゲーミングキーボードを探している人
  • 手首が痛くなりにくい薄型のキーボードが良い人
  • 予算2万5千円以内で買えるハイエンドなゲーミングキーボードを探している人
  • 予算をおさえてクリッキー搭載のワイヤレスキーボードが欲しい人
  • 多くのユーザーから支持されている実績のあるキーボードが良い人

薄い分、応答速度が速く、手首が痛くなりにくいところがG913 TKLの魅力です。

また、2020年発売な分、定価より2割ほど安い、25,000円以下で買いやすく、すでに名作として多くの人に愛されています。

さらに、Logicoolのクリッキータイプのスイッチーキーを最初から搭載しているワイヤレスキーボードは、G913にしかありません。

PRO X TKLをおすすめする人

  • 打鍵感が良いキーボードが好みな人
  • 充電回数が少なく済むワイヤレスキーボードが良い人
  • できるだけ長く使えるハイエンドなゲーミングキーボードが良い人
  • 最新のゲーミングキーボードを使ってみたい人
  • マゼンダ色のキーボードが良い人

標準的なフォルムゆえの打鍵感の良さは、PRO X TKLに一般的な感覚としては軍配が上がります。

とはいえ、これは本当に好みで、私自身はG913 TKLの方が好きです。

深さがあるタイプの打鍵感は、やはり「REALFORCE(リアルフォース)」が圧倒的かな、と。

一方で、バッテリー寿命や耐久性はPRO X TKLの方が確実に圧倒的に優れていて、マゼンダ色を選べるところも魅力です。

さらに、PRO X TKLは、Logicoolで最も最近発売されたまさに最新のハイエンドなゲーミングキーボードです。

また、キークリックがリセットされる速さも、G913 TKLよりPRO X TKLの方が長けています。

ただ、そこにこだわるならラピッドトリガー搭載のキーボードを買うべきです。

まとめ

2023年10月13日に、Logicool(ロジクール)から発売された新作ゲーミングキーボード「PRO X TKL(通称G PRO X)」。

キーボードPROの後継機とのことですが、シリーズ違いの「G913 TKL」とよく似ています。

どちらも同じ2種類の無線方式で接続でき、有線でも使え、キー配列や価格もほぼ同じです。

ただ、使われているスイッチキーをはじめとして、細かい仕様が違います。

基本打ち心地が一番好みのものを選ぶのがおすすめです。

ただ、それでも迷った場合、打ち心地や真新しさを求める人には「PRO X TKL」が、応答速度や実績を求める人には「G913 TKL」がおすすめです。

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