デザイン性と機能性を兼ね備えた、マイヤーのフライパンが人気です。
ただ、マイヤーのフライパンの人気シリーズのが多くが、フッ素樹脂(テフロン)加工を採用しています。
フッ素樹脂と聞くと、安全性が気になります。
そこでここでは、マイヤーのフライパンの安全性について徹底調査した結果を紹介します。
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目次
マイヤーのフライパンの安全性は?
アメリカでシェアNo1を誇る、日本でも人気の調理器具メーカー「MEYER(マイヤー)」。
マイヤーのフライパンにはたくさんの種類がありますが、ほとんどの商品の内側がフッ素樹脂(テフロン)加工されています。
2024年現在確認できたマイヤーのフッ素樹脂コーティングは、通常のもののほか、以下2つ。
- 米国Whitford社製最上位クラスの三層構造ふっ素樹脂Eclipse:マイヤー ステアフライパンに採用
- ダイヤモンドパウダー入りフッ素樹脂コーティング:へスタン プロボンドシリーズに採用
ただいずれも、詳細な仕様の記載はありません。
わかっているのは、PFOA不使用・耐熱温度260℃ということだけ!
これら2つの特徴からは、マイヤーのフライパンの安全性は、一般的なフッ素樹脂(テフロン)コーティングと同等と推定されます。
となると、やはり安全性に不安が残るということ?
そういうわけではありません!
フッ素樹脂加工の有害性の問題は、過去の話となりつつあるためです。
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また、以下で、マイヤーのフライパンが一般的なフッ素樹脂コーティングと安全性が同等と結論付けた根拠2つの詳細を解説しています。
PFOA不使用について
PFOA(パーフルオロオクタン酸)というのは、フッ素樹脂の一種で、かつてはフッ素樹脂コーティングによく使われていた素材です。
ただその後、PFOAは発がん性や生殖毒性など人体への健康リスクが高く、環境に悪影響を与えることが判明しました。
この事実を受け、2021年10月22日以降日本国内でも原則としてPFOAの製造・輸入・使用が法律で禁止されています。
つまり、PFOA不使用は安心感につながるものの、特別なことではありません。
耐熱温度260℃について
マイヤーの公式HPに書かれているフッ素樹脂の耐熱温度は、約260℃。
一方で、フッ素樹脂と一口に言っても種類がたくさんあり、それぞれ性質が異なります。
このうち、この260℃という数字は、現在最も多く流通しているフッ素樹脂「PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)」と一致します。
PTFEの融点は327℃ですが、連続使用可能時間は260℃。
まさにマイヤーの書いている耐熱温度260℃と同じです。
PTFEがフッ素樹脂の需要6割を占めていることを踏まえても、マイヤーもこのPTFE、あるいはそれ相当の樹脂を使っている可能性が高いです。
それが事実であれば、マイヤーのフライパンの安全性は一般的なフッ素樹脂(テフロン)加工と同等としか言えません。
フッ素樹脂の安全性について
フッ素樹脂(テフロン)加工に対して有害というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
私も正直ネガティブなイメージを持っています!
確かに、使用が規制されているPFOAのように、フッ素樹脂の中には人体に悪影響を及ぼす有害な物質が含まれているのも事実です。
一方で、現在流通しているフッ素樹脂の代表格PEFAなどは、万が一食べてしまっても人体に影響を与えないことが確認できています。
以下は、内閣府の食品安全委員会のファクトシートから引用したものです。
はがれ落ちたPTFEのコーティングの薄片を飲み込んだとしても体に吸収されず体内をそのまま通過し、ヒトの体にいかなる毒性反応も引き起こさないため有害な影響はない。
[引用元]食品安全委員会 ファクトシート
もちろん、今後そのほかのリスクが新たに確認される可能性はありますが、それはどんな物質にも言えること。
マイヤーのフライパンの安全性に、過度な不安を覚える必要はありません。
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ただ、やっぱりフッ素樹脂不使用の食材がくっつきにくいフライパンが良い!という人には、グリーンパンがおすすめです。
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フッ素樹脂不使用でありながら食材のくっつきにくいを実現した、特許取得のセラミックコーティングを施した人気シリーズです。
また、フッ素樹脂加工されたフライパンは基本安全性が保証されているものの、使用時に注意すべき点があるのも事実です。
マイヤーのフライパンを長く安全に使うための注意点
マイヤーのフライパンは基本、普通に使えば安全です。
ただ、長く安全に使うためには以下4点を守るのがおすすめです。
- 耐熱温度260℃を守る
- 急冷しない
- 少量の油を使って料理する
- 金属ツールを使わない
以下で、守るべき注意点4つの詳細を解説しています。
耐熱温度260℃を守る
マイヤーの公式HPに、耐熱温度260℃以上で連続使用するとコーティングが劣化する可能性があると書かれています。
フッ素樹脂の代表格であるPTFEは260℃から劣化を開始し、360℃で分解。
そして、万が一分解させてしまうと人体にとって有毒なガスを発生させることがわかっています。
マイヤーのフッ素樹脂に使われている成分詳細はわからないものの、高温での使用は同様のリスクが生じる可能性が高いです。
過熱に気を付けて、できれば中火以下で使用するようにしましょう。
この温度管理は、マイヤーを含めたフッ素樹脂コーティングのフライパンを使うときに共通して一番注意すべき点です。
急冷しない
使った直後の熱々のフライパンを、水で急冷するのも厳禁です。
フッ素樹脂とフライパンに使われている金属は熱膨張の挙動が違うため、急冷するとコーティングの剥がれの原因になります。
水をかけるのは、フライパンがしっかり冷めてからにしましょう。
少量の油を使って料理する
マイヤーの公式HPでは、フッ素樹脂加工を長持ちさせたい場合、少量の油を使った料理を推奨しています。
[引用元]マイヤー公式HP
なしでも料理はできるものの、油をなじませておいた方が、より食材がこびりにつきにくい状態が長持ちするそうです。
長持ちさせたい場合、少量で良いので油をひいて料理しましょう。
金属ツールを使わない
マイヤーのフッ素樹脂コーティングのフライパンは、金属ヘラなどの金属ツールの使用が向きません。
金属ツールを使ってしまうと、フッ素樹脂を傷つけて劣化を早めてしまいます。
スプーンやフォークでひょいっと触るのも、あまりおすすめできません。
>> 金属ツールOKのくっつきにくいフライパンが良い人にはバッラリーニがおすすめです。
まとめ
アメリカシェアNo1、日本国内でも人気の調理器具メーカー「MAYER(マイヤー)」。
マイヤーのフライパンの安全性は、一般的なフッ素樹脂コーティングされたフライパンと同等と推定されます。
ただ、有害性が疑われるフッ素樹脂は使われておらず、現在流通しているフッ素樹脂の多くは剥がれて食べてしまったとしても無害です。
安全性に過度な不安を抱く必要はないものの、耐熱温度260℃以下を守る必要がある点には注意しましょう。
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