安全性・機能性・デザイン性を兼ね備えた調理器具メーカーとして、大人気な「グリーンパン」。
ただ、デザイン性の高さを気に入って購入したのに、使っているうちに焦げ付きが気になってくることがあります。
そんな時一番に思いつくのが、重曹を使ったお手入れです。
一方で、セラミックコーティングを採用しているグリーンパンを、重曹を使ってお手入れして良いものなのか気になっている人も多いハズ。
結論から言うと、グリーンパン自身は重曹を使ったお手入れをおすすめしていません。
公式公認の重曹いらずのメンテナンス方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
グリーンパンに重曹はNG!
フライパンの頑固な焦げ付きの定番のお手入れアイテム「重曹」。
重曹と水を入れて中火で15分ほど沸騰させることで、頑固な汚れがつるんと落ちる便利なお手入れ方法です。
ただ、セラミックコーティングを採用しているグリーンパンは、重曹の使用を推奨していません。
グリーンパンに重曹の使用をおすすめしない理由は2つ!
- セラミックコーティングを傷める可能性がある
- 本体のアルミニウムが黒ずむ可能性がある
以下で、グリーンパンに重曹の使用をおすすめしない理由2つの詳細を解説しています。
コーティングを傷める可能性がある
グリーンパンのコーティングに使われているセラミックは、アルカリ性の成分と反応して別の物質に変わってしまう性質があります。
そして、今お手入れに使おうとしている重曹は、グリーンパンのセラミックコーティングが苦手なアルカリ性に分類されます。
そのため、重曹を使ってお手入れすると、グリーンパンのセラミックコーティングにダメージを与えるリスクが高いです。
実際に、グリーンパンに問い合わせた際の回答が以下でした。
[引用元]グリーンパンオンラインストア返信メール
Q重曹を使ってグリーンパンをお手入れしても良いですか? A重曹は弱アルカリ性またはアルカリ性であり、コーティングを傷める可能性がございます。おすすめしません。
グリーンパンのセラミックコーティングのメインを占めている素材は砂、二酸化ケイ素(SiO2)です。
基本、二酸化ケイ素は安定性が高い物質です。
ただ、重曹を使ったメンテンナンスは、濃度の高いアルカリ性の水溶液に高温で長時間さらすことになるので、ダメージを避けられません。
体に害のある危険な物質を生じるリスクはないものの、コーティングの寿命を縮めてしまう可能性が高いです。
グリーンパン自体がきれいになったように見えたとしても、重曹を使ったお手入れはコーティングの劣化につながります。
セラミックコーティングの食材がくっつかないを長持ちさせたいなら、重曹を使ったお手入れをすべきではありません。
本体のアルミニウムが黒ずむ可能性がある
グリーンパンのいずれのシリーズも、フライパンや鍋本体にアルミニウムを使用しています。
本来のグリーンパンは、内側だけでなく外側もセラミックコーティングされており、アルミがむき出しになっている部分はほぼありません。
ただ、長く使っているとセラミックコーティングが剥がれて、本体のアルミニウム素材がむき出しになることがあります。
コーティングが剥がれると食材がくっつくようになるものの、安全性に問題はなくホーローのフライパンのように使い続けることが可能です。
一方で、アルミニウムむき出しの状態で重曹を使ってお手入れすると、アルミが重曹と反応して黒ずんでしまうことがあります。
黒ずんだとしても見た目が悪いだけで使えないわけではないものの、一度黒ずむと元には戻せません。
剥がれていない部分のセラミックコーティングにさらにダメージを与える行為でもあるので、重曹を使ったグリーンパンのお手入れはおすすめしません。
代わりに、グリーンパンでは重曹を使わないメンテナンス方法がおすすめされています。
グリーンパン公式公認のメンテナンス方法
グリーンパン公式おすすめのお手入れに使うのは、中性洗剤とメラニンスポンジです。
以下で、日常と焦げ付いたとき別のグリーンパン公式公認のおすすめのお手入れ方法を紹介しています。
日常
普段のお手入れは、柔らかいスポンジや布に中性洗剤を付けてぬるま湯で洗うのがおすすめされています。
洗い終えたら柔らかいタオルで水分を拭き取れば、お手入れ完了です。
この際の注意点は、フライパンや鍋をしっかり冷ましてから洗うこと。
また、研磨パッドやスチールウールを使いのはやめましょう。
なお、フライパンや鍋を洗った後、汚れが残っていないかよく確認することも大切です。
これは、セラミックコーテイングの焦げ付きは、小さな汚れが積み重なって大きくなることが多いためです。
小さな茶色いシミは、焦げ付きが起き始めている証拠です。
小さなシミの状態であれば、メラニンスポンジと水で簡単に落とせます。
焦げ付きの兆候を早めに除去すればするほど、セラミックコーティングを長持ちさせられます。
焦がしてしまった場合
フライパンの鍋の焦げ付きを落とす際にも、使うのがおすすめされているのは重曹ではなく中性洗剤です。
お湯をフライパンや鍋に入れ、中性洗剤を少量入れて30分から1時間ほど放置します。
焦げ付きがひどい場合、もっと長く放置してOKです。
無事汚れがするっと取れる状態になったら、スポンジに洗剤を付けていつも通りに洗いましょう。
また、それでもこびりつきが取れない場合、メラニンスポンジと水で円を描くように丁寧に洗うのを試してみるのがおすすめです。
無事汚れが取れたら、いつも通りやわらかいスポンジと中性洗剤で洗い、すぐクロスで水分を拭き取りましょう。
ただ、これらすべてを試しても焦げ付きを落とせないこともあります。
できるだけ焦げ付かないよう、強火は避けて中火以下で使うのがおすすめです。
まとめ
グリーンパンの焦げ付きを重曹で落とすのは、おすすめできません。
これは、アルカリ性の重曹が、セラミックコーティングにダメージを与えたり、フライパンや鍋本体の黒ずみの原因となることがあるためです。
グリーンパン公式公認の焦げ付きの落とし方は、中性洗剤と水を浸け置きする方法です。
これで落ちない場合、メラニンスポンジであれば使ってOKです。
ただ、ひどい焦げ付きはこの方法だとなかなか落ち切りません。
長くきれいなグリーンパンを使いたいなら、日ごろから小さなシミの段階で焦げ付きの原因をしっかり落とすことが重要です。
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